マランツのAVアンプ「CINEMA 70s」

マランツから筐体が一新されたモデルとしてCINEMAシリーズが登場しました。今回はその一番下のクラスである「CINEMA 70s」をアウトレットで入手したため試してみることにしました。

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スペック

搭載パワーアンプ数
7 ch
定格出力
50 W + 50 W(8 Ω、20 Hz – 20 kHz、THD 0.08 %)
実用最大出力
100 W(6 Ω、1 kHz、THD 10%、1 ch 駆動、JEITA)
適合インピーダンス
4 – 16Ω
S/N 比
98 dB(IHF-A、ダイレクトモード時)
周波数特性
10 – 100 kHz(+1、-3 dB、ダイレクトモード時)
HDMI 端子
入力×6(8K 対応入力×3)、出力×1
音声入力端子
アナログ×3、Phono(MM)×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1
音声出力端子
7.2ch プリアウト×1、ゾーンプリアウト×1、ヘッドホン×1
その他の端子
ネットワーク×1、USB(フロント)×1、
セットアップマイク入力×1、Bluetooth/Wi-Fi アンテナ入力×2、
FM アンテナ入力×1、AM アンテナ入力×1、
マランツリモートバス(RC-5)入出力×1、DC トリガー出力×1
チューナー受信周波数帯域 FM: 76.0 – 95.0 MHz、AM : 522 – 1629 kHz
無線 LAN ネットワーク種類
IEEE 802.11 a/b/g/n/ac 準拠(Wi-Fi®準拠)
周波数
2.4 GHz / 5 GHz
Bluetooth
バージョン 4.2
対応プロファイル
受信: A2DP 1.2 / AVRCP 1.5、送信: A2DP 1.2
対応コーデック
SBC
送信出力
通信距離 Class 1 / 約 30 m(見通し距離)
電源
AC 100V、50 / 60 Hz
消費電力
250 W
待機電力
0.2 W(通常スタンバイ)/ 0.5 W(CEC スタンバイ)
最大外形寸法
W442 x H109 x D384 mm (アンテナを寝かせた場合)
W442 x H178 x D384 mm (アンテナを立てた場合)
質量
8.7 kg
付属品
かんたんスタートガイド、保証書、リモコン(RC050SR)、単 4 形乾電池×2、セットアップマイク、マイクスタンド、ケーブルラベル、
FM 室内アンテナ、AM ループアンテナ、Bluetooth / Wi-Fi アンテナ×2、電源コード

https://www.marantz.jp/ja-jp/shop/avamplifier/cinema70sのCINEMA 70S プロダクトインフォメーションp11より引用

外観

今回も新品購入したため外箱から紹介します。

アウトレットは箱に赤い文字が入っています。

保証書にもアウトレットの赤い文字が入っています。

アウトレットになった理由の書類が入っています。
その理由は・・・・・
・製品及び付属品の外観に擦り傷や、汚れがある商品
・一部不良個所をサービスにてメンテナンスした商品
・展示品をサービスにてメンテナンスした製品
・商品の外箱や梱包箱が正規でない商品

ちなみに今回のアウトレット理由は「箱ズレ」です。箱がちょっと破れていました。

このCINEMAシリーズから付属品の管理が豪華になりました。専用の箱に入っています。

中身はこんな感じにまとまっています。そういえばDENONの110周年記念シリーズもこのような小さい箱にまとまっていました。

黒い発泡スチロールの下はこんな感じになっています。

専用ボックスを取り外すと本体が見えます。マランツのシールがキレイです。

正面パネルはプリメインアンプのMODEL30と似ているパネルになります。NR1711と比べると高級感があります。ボタン類はM-DAX、ZONE2、INTERNET RADIO、DIMMER、STATUS、SOUND MODE、PURE DIRECTといった主要となるボタンが並んでいます。これは個人差がありますが、どことなくNR1711よりも見やすくなりました。

天井は熱廃棄用のスリットがたくさんあります。ラックに収める際、ここをふさいでしまうと故障の原因になりますので、天井部分は少し空間を開けて設置するのがおススメです。

サイドは天板一体型のパネルのためあまり変わり映えしませんが、ネジがより高品質になった気がします。

背面はWi-Fiアンテナ、LANポート、FM/AMアンテナ、赤白音声入力、スピーカーや映像出力など幅広くあります。特に8K端子は3つあります。これは旧製品のNR1711だと1つしかなかったので長期運用にもこたえてくれそうですが、コンポーネント端子は廃止になったため、この部分を使いたい人は旧製品を買うしかなさそうです。

リモコンも新しくなりました。このリモコンはCINEMAシリーズ全て共通です。下位モデルだからといってコストを抑えたリモコンではないのが嬉しいです。

ガンメタ塗装がカッコイイです。

ボタンは全てゴム製なのはあたりまえですが、中央部分もゴム製になりました。これにより滑りにくくなりました。

裏面も握りやすくなっておりますが、電池キャップがスライド式になっており、電池の入れ替えがしやすいです。

電池は単四2本となります。付属品の電池でトラブルになるのが電池の液漏れです。こちらのタイプでは経験ありませんが、心配な方は市販品の電池を推奨します。おススメ電池のリンク入れておきます。

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もちろん上位モデルと共通リモコンなのでサイドのボタンを押せばボタンが光ります。白いLEDで光るので同じ発光型の旧製品フラッグシップモデル(SR8015)に付属するリモコンと比較しても見やすさは一目瞭然です。写真の左が今回のリモコン、右が旧製品のフラッグシップに付属するリモコンです。

電源ケーブルはKenic製の1.8mとなっております。

セットアップマイク

Wi-Fiアンテナ

AMアンテナ、FMアンテナ、

AVアンプはたくさんのケーブルが必要になります。そんなときに困るのが「ケーブルがどれがどれだか分からなくなってしまう」ことです。そこで便利なのがこのシールです。スピーカーケーブルだけではなくHDMIケーブルなどのケーブル用のシールもあるので大変重宝します。

簡易マイクスタンド。組立タイプで任意の高さに設置ができます。決めつけは良くないですが、恐らく大体のご家庭は購入時しか測定しないはずです。三脚を買わなくて済みます。

簡単スタートガイド関連です。こちらもNR1711と同様の簡易冊子ですが、NR1711同様に画面を見ながらセットアップができるためこれで十分です。

スピーカーケーブルが別売りとなります。コスパの良いタイプを紹介しておきます。音が太くてナチュラルでおススメです。

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セットアップ1

本体にWi-Fiアンテナ、電源ケーブルとマイクを接続、本体のHDMI OUT(出力)からテレビやプロジェクターに接続し、マイクスタンドにマイクと立ててセットアップを進めます。

電源を入れて進めるとこのような画面がでてきます。NR1711同様に画面を見ながらセットアップが進められますが、画面設定機能が一新されより見やすくなりました。とても使いやすいです。

スピーカーの配置と接続の説明を聞きながら、設定していきます。

スピーカーの接続方法もアニメーションを使って説明してくれるので心強いです。

まずはフロントスピーカーです。フロントスピーカーの配置を見ながら、AVアンプのどこに接続すればよいのかを説明してくれます。それ以外も同様に説明してくれますのでここでは割愛します。

サラウンドバックやDolbyAtmosなど使用したいとき、そうでないときがあります。そのような場面も説明に加わっておりますので、初心者でも迷わず進められます。

接続完了すると、テストトーンを使って調べます。これにより、例えばスピーカーの接続場所が違うとか、接続の+と-を逆に接続してしまうとかを防ぐことができます。

セットアップ2

次にスピーカー測定に入ります。耳の高さに設置して測定を行います。測定時は静かな環境が必要です。このマイク測定は「足跡」「車のエンジン音」などでも反応するため、可能であれば音の少ない時間帯、例えば深夜などおススメです。

測定中はこのような画面になります。マルチポイント(全6箇所)なので数か所行いそれが終了するとスピーカーの測定は完了です。最後に、Wi-Fiなどの設定を行い、完了です。

視聴機の紹介

フロントスピーカー:DENSO TEN TD712zmk2-S(BK)
センタースピーカー:DENSO TEN TD712zmk2-S(BK)
サラウンドスピーカー:DENSO TEN TD712zmk2(BK)
サブウーファー:FOSTEX CW250D
AVアンプ:マランツ CINEMA70S
ブルーレイプレーヤー:DMR-ZR1
プロジェクター:JVC DLA-V7

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視聴レビュー

『Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018』宇多田ヒカル
01:あなた※ネットフリックスより視聴

まずはサウンドモード設定を「Auto」です。

やや太めの音色で、程よい解像度があり自然なホールの広がりを感じられました。凛として歌う宇多田ヒカルのボーカルと観客の一体感が好印象です。NR1711と比べると、より解像度の質感がよくなりスピーカー同士のつながりもアップし、違和感が少なくなりました。

今度はサウンドモードMUSIC「Dolby Atmos/DSurr」です。

空間表現が上手くなり、広がり感が良くなりました。
当方の環境では5Chですが、さらにスピーカーの数を増やしたいなと思いました。

出演:宇多田ヒカル, 監督:—
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『五等分の花嫁 第1巻 [Blu-ray]』
01:五等分の花嫁

まずはサウンドモード設定を「Auto」です。

やや高域よりですが、解像度とボディー感があり満足です。
NR1711と比べると、こちらも解像度の質感が良くなり、音の鋭さが感じられます。

今度はサラウンドモードMOVIE「Dolby Audio-Dolby Surround」

声はセンターを中心に効果音のシャワーが広がります。
このあたりは1711と同じなのですが、よりスピーカーのつながりがよくなったため音の配分が上手になっております。違和感もより少なくなり、
映像の世界に入れます。

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総評

旧製品のNR1711よりもGUI、デザイン、リモコン、殆どの内容が良くなっております。特にGUIに関しては見やすくなり初心者には前作よりもこちらの方がおススメです。音もよりスピーカーのつながりや解像度がよくなり好印象です。ただし、音の柔らかさを重視するのであれば旧製品のNR1711の方が良さそうです。

このアンプで「良いバランスになるであろう」と個人的に思うのはB&WのCMシリーズです。この頃の柔らかいCMシリーズの音と解像度感のCINEMA70Sで組むと良さそうな印象です。

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