2024年12月をもって生産終了したDENONの110周年記念プリメインアンプです。生産完了に伴い破格なプライスになったこと、110周年記念SACDプレーヤーも持っているので買ってみることにしました。

仕様
パワーアンプ部 | |
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定格出力: | 両チャンネル駆動(CD → SP OUT)80W+80W(負荷8Ω、20Hz~20kHz、T.H.D 0.07%)160W+160W(負荷4Ω、1kHz、T.H.D 0.7%) |
全高調波歪率: | 0.01%(定格出力:-3dB時)、負荷8Ω、1kHz |
出力端子: | スピーカー :負荷4~16Ω ヘッドホン/ステレオヘッドホン適合 |
入力感度/入力インピーダンス: | EXT.PRE:0.9V/47kΩゲイン値:29dB |
プリアンプ部 | |
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入力感度/入力インピーダンス: | PHONO(MM):2.5mV/47kΩPHONO(MC):200μV/100ΩCD、NETWORK/AUX、RECORDER:135mV/19kΩ |
RIAA偏差: | PHONO:20Hz~20kHz±0.5dB |
最大入力: | PHONO(MM):130mV/1kHzPHONO(MC):10mV/1kHz |
総合特性 | |
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S/N比(Aネットワーク): | PHONO(MM):84dB (入力端子短絡、入力信号5mV時)PHONO(MC):72dB (入力端子短絡、入力信号0.5mV時)CD、NETWORK/AUX、RECORDER:107dB(入力端子短絡時) |
周波数特性: | 5Hz~100kHz(0~–3dB) |
トーンコントロール: | BASS(低域):100Hz±8dBTREBLE(高域):10kHz±8dB |
デジタル入力信号フォーマット | |
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フォーマット: | デジタルオーディオインターフェース(リニアPCM) |
同軸入力: | 0.5Vp-p/75Ω |
光入力: | –27dBm以上 |
波長: | 660nm |
総合 | |
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動作温度: | +5 ℃~+35 ℃ |
電源: | AC100V、50/60Hz |
消費電力: | 400W |
待機時消費電力: | |
TV自動再生有効時: | 0.4W |
TV自動再生無効時: | 0.2W |
仕様および外観は改良のため、予告なく変更することがあります。
メーカー説明書より引用
外観
元箱(二重)

箱開封時①

箱開封時②

箱開封時③

箱開封時④

箱開封時⑤

フロント

サイド

トップ

リア

スピーカーターミナル

LED点灯(USBやオプティカルなどのDAC機能を使わない時はアナログモードをONにしてノイズカットできる。MC/MMを使わないときもOFFにできる。またソースダイレクトでよりピュアらしい音にすることも可能なのがポイント高い。)

リモコン&電池(そういえばリモコンはDCD-A110と共通のようだ)

説明書

110周年記念カード(表)

110周年記念カード(裏)

電源ケーブル

保証書

視聴機の紹介
プリメインアンプ:DENON PMA-A110
SACDプレーヤー:DENON DCD-A110
スピーカー:JERN 14DS
視聴レビュー
USB-DAC
『BOW AND ARROW』米津玄師
TVアニメ「メダリスト」のオープニングです。
やや重量感のあるストレートでボーカルとバックバンドを鳴らしてくれます。
冒頭のイントロはまとまり感があります。そしてボーカルが入ってきます。
音の分解力はそこまで高くないですが、決して悪くもないUSB-DACなので十分な音質が得られます。
もちろんこだわりたい方は外部USB-DACが良いでしょう。
おススメの楽曲
『ORION』
ストレート感のあるアンプはボーカルが前面に出てくる音楽が最適です。
中嶋美嘉さんの透き通る高域がダイレクトに耳元まで届けてくれます。
ダイレクト感がとても強いのでどこまでも一直線にのびるような広域が癖になります。
ずっと聞いていたくなるようなサウンドです。
DCD-A110
TV ANIMATION WHITE ALBUM2 ORIGINAL SOUNDTRACK
トラック08:Winter Vacation』
ピアノとドラムとシンセの組み合わせです。
こちらでもストレートで前に前に押し出すようなイメージがございます。
イントロのドラムスから始まる瞬間のスネアやバスドラのアタック感が素晴らしいです。
ボリュームを上げていくと「ゴリゴリ」のような音になっていくのでパワフル感もあるようにうかがえます。
もちろん音反応も素晴らしいのでスピード感もかねています。

トラック06:誰よりも好きなのに
女性ボーカルです。
ストレートに出す傾向から、収録されている音すべてを出てくるので場合によっては合わないことが感じられます。
ボーカルとバックバンドが同時に出てくるとボーカルが埋もれてしまうこともあります。
この場合はアンプ側のピュアダイレクト機能やCDプレーヤー側のピュアダイレクト機能を全て入れた状態だとうまく抑制されてます
ちょうどよくなりますが、人によってはうまくケーブル類で制御してあげるとよりよく使えやすくなると思います。

総評
これまでのDENONとは音色傾向がかなり違うように感じました。
ここまでストレートに出すアンプやCDプレーヤーはプロユース機材のみでしか経験したことがありませんでしたので、この音色をピュアクラスに持ってくるのは110周年記念だからこそできたものではないかと思います。個人的に110周年記念モデルの中ではAVアンプがベストバイでした。

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