前回のE-650に続いて、こちらも買ってみました。
アキュフェーズの創業50周年記念モデルの第4弾として登場した。AB級ステレオプリメインアンプです。AB級ということで期待が膨らみます。
仕様
メーカーページのE-5000をご確認ください。
外観
フロント

サイド

トップ

リア

リモコン



説明書

電源ケーブル

以上の通り、付属品は基本的にE-650と同じです。
視聴機の紹介
スピーカー:JERN 14DS
ブルーレイプレーヤー:OPPO UDP-205
プリメインアンプ:Acuphase E-5000
※OPPO/UDP-205のUSB-DACを使って視聴しました。
視聴
『BOW AND ARROW』米津玄師
TVアニメ「メダリスト」のオープニングです。
ややクールよりの温暖系の音色でボーカルとバックバンドを鳴らしてくれます。
冒頭のイントロ一発目でスピーカーから上下左右に音が広がってくれます。
ボーカルが加わると「なめらか」で「すっぴん」のように再現してくれますが、
きちんとその中には音楽性もあります。この辺がさすがアキュフェーズのプリメインアンプのクォリティーだと感じられます。
AB級らしい音の立ち上がりが良くスピード感よく、音数が増えても破綻しません。
このアンプは音をしっかり見つめつつ、リラックスして音楽を楽しみるようなバランスの良い機種です。
おススメの楽曲
『いのちの名前』
ややクールな暖色系のアンプなのでクールな女性ボーカルが最適です。
ボーカルとバックバンドが音のプリズムになって耳元まで届けてくれます。
それぞれの分解力も余裕で再現し重厚感あふれる再現力です。
ボーカルとピアノやストリングスといった構成が小さい楽曲は分析力がそこまで求められないと思われがちですが、そんなことはなくこのような高級アンプで鳴らすとその音色の彫の深さに気づきます。
そんなアンプです。最高です。
『J.S. Bach: Concerto for 2 Violins in D Minor, BWV 1043: I. Vivace』
2つのヴァイオリンのための協奏曲です。
協奏曲の繊細な楽器群の音色も得意分野です。
注目したいのが、第1楽章 ヴィヴァーチェ(Vivace)です。
冒頭20小節の間に、第2ヴァイオリン-第1ヴァイオリン-通奏低音-第2ヴァイオリン-第1ヴァイオリンの順で、3.5小節のフーガ主題が5回も現れるフガートで開始される部分です。
まず、楽器群の繊細な動きについて解像度高く再現してくれます。
それでいて音反応のスピード感も良いので遅延を感じずソリストの技法を耳元までしっかり届けてくれます。
総評
AB級アンプとして音の立ち上がりやスピード感が良く低音から高域にかけるしなやかな印象がとても良いです。音をしっかり確認しながら、リラックスして楽しむには最適のアンプです。
A級らしい太い線を描くような鳴り方はしないので好みは分かれますが、クールとウォームの両方を持ち合わせたバランスの良い存在です。
ウィスキーを片手に聞くのならばサントリーウィスキー角瓶をロック若しくはハイボールで楽しみたいです。アンプを買った分、お酒を節約という訳ではないのですが、これがしっくりきました。
恐らく角瓶は山崎と白州蒸溜所のバーボン樽原酒をバランス良く配合した点と似ているようで似ていない所ですが、そこがうまく合致したような感じでした。

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