2007年発売したのがDLA-HD100です。価格は88万円というプライスでしたが、競合のソニー「VPL-VW200」は136万円よりお得で入手性の高いプロジェクターだったかと思います。明るさは600lmなので現行のDLA-V900Rは3,300lmよりかなり暗く、コントラストは30,000:1なのでDLA-V900Rは150000:1よりもかなり低いです。ではなぜ?今さら取り上げたかというと、中古のオークション相場で1から3万円程度で買えます。破格です。これは試してみるしかなさそうですね。

仕様
表示デバイス | フルハイビジョンD-ILAデバイス | |
---|---|---|
パネルサイズ | 0.7型×3(16:9) | |
パネル解像度 | 1920×1080 | |
レンズ | 2倍電動ズーム・フォーカスレンズ f=21.3~42.6mm F=3.2~4.3 | |
レンズシフト | 上下80%、左右34% | |
投影サイズ | 60型~200型 | |
光源ランプ | 200W 超高圧水銀ランプ | |
輝度 | 600lm | |
コントラスト | 30,000:1 | |
ビデオ入力端子 | HDMI 2系統 コンポ-ネント端子(3RCA)1系統 S端子(ミニDIN4ピン)1系統 コンポジット端子(1RCA)1系統 | |
コントロール端子 | RS-232C(D-Sub9ピン) | |
対応入力信号 | ビデオ信号 | 480i/p,576i/p,720p60/50,1080i60/50,1080p60/50/24 NTSC/NTSC4.43/PAL/PAL-M/PAL-N/SECAM |
PC信号 | VGA/SVGA/XGA/SXGA ※ | |
騒音レベル | 24dB | |
電源 | AC100V、50/60 Hz | |
消費電力 | 280W(スタンバイ時 2.7W) | |
本体寸法 | (W)455×(H)172.5×(D)418.5mm | |
本体質量 | 11.6kg |
メーカーページより引用
外観
フロントです。一番のポイントはレンズですね。レンズは大口径13群16枚のオールガラスです。この品質を3万円で作るには不可能です。これだけでも元取れますね。

トップです。中央に操作パネルがあるのは使いやすいですね。天吊りしても押しやすい位置にあるので助かります。

サイドです。現行のZシリーズのようなフォルムです。ランプ取り出し口も小さくていいですね。

リアです。この頃はHDMIの他にコンポーネントと貴重なS-VIDEOがあります。

拡大

レンズは底面からダイヤルで位置調整ができます。去年、このダイヤルが壊れてJVCに相談したところパーツが残っているみたいでした。ただし修理費は5万円以上かかる見込みです。

フォーカス調整です。やや色が飛んでいますがハッキリ見えております。

テストパターンです。


※中古で買ったのでリモコンが付属しませんでした。
視聴機の紹介
ブルーレイレコーダー:Panaosnic DMR-ZR1
HDMIケーブル:JVC VX-HD1200LC


視聴レビュー
やや暗く感じるものの2Kのプロジェクターとしてのクォリティーがとても高く感じます。建物を見ても立体感や艶っぽい印象がうかがえます。実際に淡い色が多い建物をみても十分に楽しめると感じられます。

近年の映像は4K以上で撮影されるので情報量が多いです。情報量が多ければ2Kのプロジェクターでも十分楽しめます。風景も手前から奥にかけて広がるシーンも満足度が高く、これを見てしまえば「ありでしょ!」と思うはずです。

総評
JVC-HD100を買って色んな映像を見ましたが満足度が高い映像が楽しめます。現行のV900Rと比べるとあらゆる点で力不足ですが、オールガラスレンズ&2Kのポテンシャルはとても高いです。映画やアニメの両方を高クォリティーで楽しめます。もちろん予算があれば現行品を買えばよいのですが、たまにしか使わない人、予算が限られている人、是非一度使ってみてほしいプロジェクターです。

コメント