2010年のネットワークオーディオ黎明期に登場したマランツの「NA7004」です。当時はIpodやウォークマンの中に音楽を貯め込んでシステムに繋げることをしていましたが、NA7004の登場でNASに音楽を貯め込んで楽しめる本格ピュアオーディオとして活躍する存在になりました。さらに嬉しいのがネットワークオーディオだけではなく、PCやテレビを接続して利用できる単体(DACは「CS4398」)としても優秀でした。今回は値段がお安くなってきたので試してみることにしました。レビューはDAC機能のみです。

仕様
■オーディオ特性
・アナログ出力
チャンネル: 2 チャンネル
再生周波数範囲: 2Hz ~ 96kHz
再生周波数特性: 2Hz ~ 50kHz(- 3dB)
(サンプリング周波数:192kHz)
2Hz ~ 20kHz
(サンプリング周波数:44.1kHz)
S/N比: 110dB(可聴帯域)
ダイナミックレンジ: 110dB(可聴帯域)
高調波歪率: 0.001%(1kHz、可聴帯域)
・出力レベル:
アンバランス 2.35V RMS stereo
ヘッドホン出力 18mW/32 Ω ( 可変最大 )
・デジタル出力
同軸出力(ピンジャック): 0.5Vp-p
光出力(角型光コネクタ-): -19dBm
・デジタル入力
信号方式: デジタルオーディオインターフェース(リニア PCM)
同軸入力(ピンジャック): 0.5Vp-p
光出力(角型光コネクタ-): -27dBm 以上
波長: 660nm
■電源部
・電源電圧/周波数 AC 100 V, 50/60 Hz
消費電力 30W
待機時消費電力 0.4W
■その他
・外形寸法(幅×高さ×奥行き) 440(幅)x 106(高さ)x 343(奥行き)mm
重さ 6.4 kg
メーカー取説より引用
外観
開封

フロント

トップ

Windows7シールが懐かしい

サイド(別売りウッドパネル付き)

リア(2013年製)

電源ケーブル

リモコン

説明書

保証書

視聴機の紹介
スピーカー:DENSO TEN TD712zMK2
テレビ:TOSHIBA REGZA 55X930
STB:Apple TV 4K

視聴レビュー
『満月をさがして「Love Chronicle-2021 Version-」』myco
※PCよりUSB DACを使ってYouTubeより視聴
女性ボーカルの曲です。
低中域のアナログライクな印象がとても強くでてきます。高域はややざらつきがあるもののおおむね問題ありません。決して帯域は広くないものの十分な音色です。
『フライディ・チャイナタウン 』May J.
※PCよりUSB DACを使ってYouTubeより視聴
こちらも低中域のアナログライクな印象がとても強くでてきます。高域はある程度の所まで出てくる印象ですが、やはりその上が感じられず物足りなさを感じますが悪くはなく、よくまとまっていると思います。ただ音を前へ前へ出すような傾向は人によって好みが分かれます。
第43話|Ζガンダム【ガンチャン】
※PCよりUSB DACを使ってYouTubeのガンダムチャンネルより視聴
アナログっぽい音色が当時ブラウン管で見ているような印象が伺えて「いいなぁ」と思います。
分解力はそこまで高くはないですがカミーユやエマシーンのセリフが心地よく聞こえます。
そこが良いポイントです。

『マイ・インターン』
※55×930よりコアクシャル接続(Netflixを再生)
分解力や解像度はそこまで高くないのですがフランクに映画を楽しめると感じました。

総評
いわゆるNA7004はネットワークオーディオプレーヤーの1号機です。
そこに色々と機能が備わっており、今回はUSB-DACとコアクシャル接続を試しました。
今となっては解像度はそこまで高くはないのですが、低中域からくるアナログライクな音色はとても心地が良いモノです。DAC性能を活かした音作りをしたものだと感じさせます。今でも一級品とまでは行きませんが、現状でこの価格帯で作るには物量から難しく3万円程度で買えるのはバーゲンプライスでしょう。

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