パイオニアのAVアンプ「SC-LX89」を試してみた。

オンキョーが無くなってしまい、パイオニアAVアンプも新規生産終了になりました。しかし、音が良かったのでレビューしたいと思いAVアンプを用意しました。

商品特徴

「Dolby Atmos®」、「DTS:X™」が可能にした、かつてないリアルな空間表現。その本当の姿を再現するためには、これまで以上に多くのスピーカーを全て正確に、しかもハイパワーでコントロールすることが要求されます。マルチチャンネル再生であってもステレオ再生と同様に、隣り合う2つのスピーカー間、そのすべてにおいて等しくステレオフォニックを実現することで、クリエーターの意図した音の世界を忠実に再現するパイオニアの音響哲学「Multi-Channel Stereophonic Philosophy」。ホームシアターの中核となるAVアンプにおいて、この理想を実現することがオーディオメーカーとしての私たちに与えられた大きな使命。パイオニアは、このMulti-Channel Stereophonic Philosophyに基づき、高度な技術と独自の手法を開発。そのプロセスを3STEPテクノロジーとして確立し、マスターサウンドの魅力、そのすべてを体感するマルチチャンネル再生を実現しています。「Dolby Atmos®」「DTS:X」のオブジェクトオーディオの登場により、多チャンネル化と再生技術の高度化が進む中、AVアンプはいかにしてその要求に応えるか。今、その真価が問われています。10年を超える「MCACC」と10周年を迎えた「フェイズコントロール」、そして「ダイレクトエナジーHDアンプ」の技術。パイオニアは、AVアンプのテクノロジーリーダーとして、その明確な答えを提案します。

パイオニアホームページより引用(https://jp.pioneer-audiovisual.com/components/avamp/sc-lx89/)

スペック

下記を参照ください。

https://jp.pioneer-audiovisual.com/components/avamp/sc-lx89/spec/

外観

フロントデザインはシック、蓋の部分に長細いシールが貼ってあり、Dクラス(250w/ch)、MCACCpro、DOLBYATMOS、SABRE32DAC11.2ch、HDCP2.2/4k Ultra HD/60p、USB-DACなど多種多様な仕様が組み込まれており、さすが30万円強AVアンプといったところです。

トップパネルは排気口が最小限になっています。振動と強度対策のためにバランスのとれた板金処理されています。

サイドはネジ3点でとめてあります。これも板金の鳴りを抑えるためにされていると思われます。コストを抑えながらも良く考えている設計です。

入力はオーディオ×2、AV×2、マルチチャンネル7.1ch、コンポーネントビデオ×2、デジタル光×2、同軸×2、HDMI端子×8、Pod/iphone digital対応USB入力×1、USBDAC×1
出力はAV×1、プリアウト11.2ch(端子数13.2ch)、パワーアンプチャンネル数9ch、スピーカーシステム15パターン、コンポーネントビデオ×1、デジタル光×1、HDMI×3、
入出力共通でLAN端子×1あります。

付属品は説明書、保証書、無線Wi-Fiアンテナ、測定マイク、リモコンがついています。

セットアップ

部屋の環境を測定し、最適な音空間を実現するためにマイク測定を行います。マイク測定時は、リスニングポイント(耳の高さ)での測定が望ましいです。三脚に取り付けて行うと便利です。


パイオニアのマイク測定は他社よりも時間がかかります。パイオニアは、プロスタジオにおいてモニターサウンドを創り上げる過程を独自に検証しており、精密に再現する「Advanced MCACC」の高度な音場調整、LFE成分の位相ズレを解消する「フェイズコントロール」、コンテンツに含まれるLFE成分の位相ズレまでも解消する「オートフェイズコントロールプラス」、接続スピーカーすべてのユニットの位相を管理し極めて正確なスピーカードライブを実現する「フルバンド・フェイズコントロール」などの技術によりスピーカーを最適に補正してくれます。

そしてSC-LX89に搭載されている「MCACC Pro」は各チャンネルの出力が独立した2系統のサブウーファー出力に加え、サブウーファーの音色を調整するサブウーファーEQ補正機能を搭載。これにより、2台のサブウーファーをフロントとリアに置くなど、設置位置を気にすることなくそれぞれに最適な調整が可能になりました。さらに、機種の異なるサブウーファーをそれぞれの端子に接続しても、出力のバランスや音色を揃えることも可能。同じサブウーファーを接続して再生しているような違和感のない低域再生を実現してくれるそうです。

この技術の音を一度聞いてしまうと、「次もパイオニアのAVアンプがイイ!」と思えるほどの技術です。

視聴機の紹介

フロントスピーカー:DENSO TEN TD712zmk2-S(BK)
センタースピーカー:DENSO TEN TD712zmk2-S(BK)
サラウンドスピーカー:DENSO TEN TD712zmk2(BK)
AVアンプ:PIONEER SC-LX89
ブルーレイプレーヤー:Panasonic DP-UB9000(Japan Limited)
プロジェクター:EPSON EH-LS10500

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視聴レビュー

Inori Minase LIVE TOUR HELLO HORIZON [Blu-ray]
トラック16:HELLO HORIZON
始めに、サウンドモード:ダイレクトでききました。パワフルで歯切れのよい音で迫ってきます。クラスDのアンプですが、肉質感のある大迫力なサウンドで、録音スタジオの大口径マスターモニターできいているかのような感覚でした。これは圧巻です。次に疑似サラウンドモードを試しました。ドルビーサラウンドはボーカルの明良感を残しつつ音の広がりを意識、ニューラルXはワイドに音の広がりを意識、ロック/POPはボーカルの明良感をしっかり活かし、サラウンド感がでてきました。なお、この中では一番最後のロック/POPが一番しっくりきました。

出演:水瀬いのり
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劇場版「名探偵コナン緋色の弾丸」 (通常盤) (BD) [Blu-ray]
こちらも、初めはサウンドモード:ダイレクトで聞きました。最初のいつものOPが大迫力で驚きました。映画館で聞いているというよりは、録音マスタリングスタジオのデットな環境で聞いているかのような印象です。SN比も良く、爆風は迫って聞こえました。ただ。ダイレクトで見ると、ソースにそのまま入っている収録音で流してくれるので、正直聞きにくいところもありました。そこはを疑似サラウンドモード:ドラマにすると、雑味が消えて聴きやすくなりました。しかも、その雑味の美味しい部分はしっかりのこしてくれるので迫力あるサウンドが楽しめました。

原名:青山剛昌, 監督:永岡智佳, 脚本:櫻井武晴, デザイン:須藤昌朋, その他:東京事変, 出演:高山みなみ, 出演:山崎和佳奈, 出演:小山力也, 出演:池田秀一, 出演:浜辺美波
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総評

思った以上に良かったというのが印象です。全体的に硬い音かと思ったらまるで違いました。むしろヤマハ、マランツ、デノンの中で一番聞きやすく耳障りの良い音で驚きました。それでいて、変な色付けもないのですごいAVアンプだと思います。ただメーカーがもうないのが残念です。この一級品のAVアンプが中古だと10万円半ばで買えるので機会があれば試してみると良いかと思います。いやーイイAVアンプだなーー

Pioneer
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