DENON DCD-SA11 スーパーオーディオCDプレーヤーを試してみた。

DENONの高級SACDプレーヤーであるDCD-SA11が届いたので使ってみました。このモデルは上級機種DCD-SA1で初めて搭載した Advanced AL24 Processing を搭載したモデルで、先駆者的な存在です。

スペック

■ オーディオ特性

[ スーパーオーディオCD部 ]

● チャンネル/2チャンネル
● 信号方式/ 1ビットDSD
● サンプリング周波数/2.822MHz
● 再生周波数範囲/2Hz~100kHz
● 再生周波数特性/2Hz~50kHz(-3dB)
● 高調波歪率/0.0006%(1kHz、可聴帯域)
● SN比/113dB(可聴帯域)
● ダイナミックレンジ/110dB(可聴帯域)
● ワウフラッター/測定限界以下
● 出力レベル(UNBALANCE)/2.0V(10kΩ)
● 出力レベル(BALANCE)/2.0V(10kΩ)

[ CD部 ]

● チャンネル/2チャンネル
● 信号方式/16ビット・リニアPCM
● サンプリング周波数/44.1kHz
● 再生周波数範囲/2Hz~20kHz
● 再生周波数特性/2Hz~20kHz
● 高調波歪率/0.0017%(1kHz)
● SN比/119dB
● ダイナミックレンジ/100dB
● ワウフラッター/測定限界以下
● 出力レベル(UNBALANCE)/2.0V(10kΩ)
● 出力レベル(BALANCE)/2.0V(10kΩ)

■ デジタル出力

● COAXIAL×1、OPTICAL×1

■ 総合

● 消費電力/22W
● 外形寸法/W434×H138×D415mm
● 質量/19kg

※商品ページより引用

外観

高級感あるフロントパネルには、基本的な電源、再生/一時停止、停止、コマ送り、コマ戻し、取り出しのほかに、ディスプレイ駆動用とデジタルデータのパルス信号をOFFにすることでピュアな再生音を可能にするピュアダイレクトボタン、SACDをCDとして再生するためのレイヤーチェンジボタンがあります。

ボンネットは厚みのある鋼が採用されています。叩いても鳴きが少なく、共振防止の効果があります。

サイドパネルはフロントと同様の素材になっております。筐体の三点構造をセパレートにすることで音の抜け感が良くなります。やはり高級機ということだけあって丁寧な造りです。

出力系統はアナログ出力がバランスとアンバラス、デジタル出力がオプティカルとコアクシャルになります。DAC機能が欲しい場合は上位モデルのSA1を選択する必要があります。

トレイはラバーみたいな塗装が噴きかけられているような感じです。パイオニアのトレイと似ており、ここもぬかりありません。

リモコンはSA1と共通、底面はプラスチックだが、表面はアルミ筐体で高級感があります。手になじみやすい大きさでとても使いやすいです。

付属品はリモコンの他に、音声ケーブルと電源ケーブルがあります。電源ケーブルは他のフラッグシップ機にも採用されている極太電源ケーブル、音声ケーブルはDENONらしい、ちょっと良さそうな音声ケーブルです。ちなみにこの音声ケーブル、付属品だけあってDENON製品と相性が良いです。

CDに曲情報が入っている場合は上記のように表示されます。最近のCDプレーヤーはこのような機能が少なくなりました。

視聴機の紹介

スピーカー:DENSO TEN TD712zmk2-S(BK)
アンプ:YAMAHA RX-A3080
CDプレーヤー:DENON DCD-SA11
スピーカーケーブル:Amazonベーシック12ゲージ(無酸素銅99.9%)

今回の視聴にはヤマハのRX-A3080をチョイス、たまたまプリメインアンプが無いからAVアンプを使っていますが、このモデルはフロントにAUXの入力があるのでとても使いやすいです。

視聴レビュー

『WHITE ALBUM2 ORIGINAL SOUNDTRACK~encore~』
トラック1:Twinkle Snow
冒頭最初のシンセの高域と女性ボーカルの中高域の落ち着いた艶っぽさがよく感じられます。ただ様々な音源が集まったときの中低域の分解力がやや隠れてしまうので不得意かもしれません。

ピュアダイレクトをオンにすると、付帯音が消えて静かな音場の中に音が宿ります。

トラック2:恋のような
中域に女性ボーカルの歌声がうまく収まり、この時のボーカルが聞いていて気持ちが良いです。アナログ感バリバリの音がします。バックバンドの構成とボーカルの構成がやや3Dに聞こえます。

ピュアダイレクトをオンにすると、バックバンドの構成とボーカルの構成がさらに3Dに聞こえます。そして、スピーカーから後ろ側に広がり、音の強弱はきちんとならしてくれました。

トラック3:幸せな記憶
中域に男性ボーカルの歌声が抜群に収まり、とてもアナログ感バリバリな音がします。ただ高域はややつらく感じます。バックバンドのドラムスはとてもタイト、DENONの音色が強く感じます。

ピュアダイレクトをオンにすると、さらに図太い音がピュアよりになってくれて気持ちいいです。

『MASTER キートン  オリジナル・サウンドトラック』
トラック1:キートン
音の立ち上がりがきちんとでてくる。歯切れのよい音色もしっかりと再現してくれる。弦のキレ感は圧巻でした。アナログ的でダイレクトだからこそ、バスドラ、皮系低音もしっかりでています。

『エル・タンゴ ~ピアソラへのオマージュ2』
トラック1:レビラード
ここでもやっぱりアナログっぽい音がします。音楽性というべきか不明ではあるが、中高域のバイオリンの響きと入ってくるギターの調和はなつかしさを感じます。バイオリンのガット弦のような響きがとても美しい。クラシック系の音源と相性が良い印象です。特に古い音源と相性が良いなぁと思う。
ホールの乾いたようなにおいまで聞こえてきそう。気持ちが良い。アンプが真空管でアルテックとかのスピーカーと合わせると良さがさらに出てくると思います。

総評

ヤフオクでアンダー10万円以下で買える高級SACDプレーヤーです。現代のような高解像度系CDプレーヤーではありませんが、音の柔らかいアナログ的な音質傾向はこの時代ならではです。特にDENONがまだイケイケだった頃の音色は素晴らしいです。このCDプレーヤーが一番相性良いのは古めのスピーカーとか真空管アンプとかそういった組み合わせに向いていそうです。

西園寺 正太郎

商業サイトでレビュー記事を書くようになりブログを立ち上げました。好きなジャンルはオーディオとファッション、食べ物はアジの酢〆と土佐醤油

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