偶然ショップでこれまた見つけたSA-11S2、値段も安かったのでレビュー用に買いました。この機種はSA-7S1に搭載されていたSACDM-1を採用された高級モデルです。
試聴機の紹介
スピーカー:ECLIPSE TD712zmk2
パワーアンプ:Nuprime STA-9
プリアンプ:Nuprime DAC-9
試聴レビュー
『Heart of Magic Garden2』
トラック3:TRUE/UNISONIA(TVアニメ『バディ・コンプレックス』OPテーマ)
最初の1秒で、ノイズレス!音場の静けさまで感じながら、音がワイドに広がりました。ボーカルの艶やかで透明感ときたらもうたまりません。ボーカルに関しては音の質感による分析力が長けています。
トラック10:μ’s/Snow halation(『ラブライブ!』μ’sセカンドシングル)
ここでは、音の分離感について見ました。ミューズという9人のメンバーで歌っている曲ですが、少し物足りなさを感じます。どちらかというとまとまり感のある傾向でした。しかしこの辺りは外部クロックで改善が可能かと思います。SA-11S2には外部クロック入力があります。クロックを入れることで音の分離感が出てきますので入れてみると良いです。
『MASTER キートン オリジナル・サウンドトラック』
トラック1:キートン
最初の響くバスドラの抜け感はソフトで優しめです。アコーディオン?バンドネオン?の音色はおちついた傾向でゆっくりと流れます。一見分析するように見えながら、しっかりとリスナーを楽しませてくれます。
トラック7: 手探りから察して
ここでは音の伸び方を見ました。普通にCD通りの音にそって奏でてくれます。色付けもなくソースに忠実した傾向です。高域のある部分にハマったときの音色はとてもきれいです。
トラック6:インステッド・オブ・タンゴ
ピアソラの有名な曲です。バイオリン、バンドネオン、ピアノ、コントラバス、で構成されておりききごたえがあります。全体的に高域の艶っぽさがあり、ピアノのハンマーが弾いた弦の音、バイオリンのピッチカート、コントラバスの図太い低音、軽やかに表現するバンドネオンはきれいにこなしてくれます。奏者側から見ると、少しバイオリンは機械チックな感じで物足りなさを感じます。細かく言うと、バイオリンの弦だけの音で木製のボディ感がちょっと力不足な傾向です。音を楽しむ分には申し分ありません。
『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』
こちらはSACDです。レコーディングが1958 and 1962でやや古いですが割合と良いです。SACDにすると表現力は上がります。SACDプレーヤーとしての品質も申し分ありません。もしかするとCDを再生側よりもSACDを再生側の方がグレード上かもしれません。2000年代のプレーヤーなのでSACDに力を入れたのかもしれません。
総評
ヤフオクで10万円前半から買えるようになってきました。定価20万円ぐらいの現行機種を10万そこそこで買うならこちらもアリだと思います。年代が古いのでやや中高域の表現が強く感じますが、このSA-11S2は低音も出てくれますので割合と心配いらない部分かと思います。これで聞きたい音源は、女性ボーカル、SACDクラシックがおススメです。ハマってくれます。それ以外は少し力不足かもしれませんが、その力不足という根拠は定価50万円クラスで比較した場合になりますので、通常であれば問題ないかと思います。いいプレーヤーです。
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