コーヒーブレイク記事:7年ぶりに実家のWi-Fiルーターを新調したバッファロー「WSR-1800AX4」

はじめに

筆者は実家で仕事をする機会が増えました。自分が育った家なので程よくリラックスしながら仕事ができるわけですが、ネット環境設備が一部古くなっていることに気がつきました。そこで新しく新調しました。バッファローのWi-Fiルーター「WSR-1800AX4」です。Amazonで8,800円、ちょっと高めでしたが次世代のWi-Fi6まで対応するので長期的な運用を考えて注文しました。

Wi-Fiルーターの使い方はとっても簡単です。ONUまたはモデムからLANケーブルを接続して付属のスタンドで固定し電源ケーブルを入れるだけです。あとはスマホなら付属のセットアップカードからQRコードを認識、パソコンやテレビならAOSSボタンを押すだけです。

筆者はスマホを接続してネットフリックスの動画を再生してみましたが、一瞬で再生されました。シークバーを動かしてもほぼ待ち時間なしで好きなシーンを見られるようになりました。そこでどれだけ速度が速くなったかを調べてみることにしました。


今回測定に使ったのは「iperf3」と呼ばれるフリーのソフトで、ネットワークの実効伝送速度、いわゆるスループットを調べることができます。ちなみにWeb上で行うスピードチェッカーと迷いましたが、WAN側も絡んできて複雑になるので、あくまでLAN側ということを位置づけにデータをとる方向で考えました。測定環境と方法は下記の通りです。

速度計を使って新旧比較してみたら思いもしなかった結果に

測定環境
PC HP PRODESK 400 G1(Corei5-4590T 4-Core 2.00GHz/メモリー8GB)Windows10 Pro 20H2
スマホ iPhone XR(MT0W2J/A) 14.4.2

測定方法
無線APにスマホとPCは無線で接続。スマホのアプリ(iperf3 Wifi Speed Test)→PC(iperf3.1.3)間の通信速度をTCPによりストリームは5、5分間転送でアップロードとダウンロードそれぞれを測定する。なお、PCには無線機能がない為、外付けのWiFiアダプタArcher T2U Plusを用意する。

構成図は下記の通りです。

WHR-300HP(旧)の構成図



WSR-1800AX4(新)の構成図

スマホとPCの距離は等しい距離になるようにPCの上に設置しました。

まず、2011年頃から使ってきたWHR-300HPで測定してみました。サーバー目掛けてテストを行った所下記の結果となりました。

WSR-1800AX4 Upload 2.4GHz 
WSR-1800AX4 Download 2.4GHz

ご覧の結果となりました。動画やインターネットを見るのであれば10Mbps以上あれば快適に楽しめます。特段これでダメというわけではありません。普通に使えますがちょっと遅さを感じる程度です。次に新しくしたWSR-1800AX4を2.4GHzで確認します。

    

WSR-1800AX4 Upload 2.4GHz 
WSR-1800AX4 Download 2.4GHz

せっかく奮発して買ったのにWHR-300HPよりもパフォーマンスが下がってしまいました。筆者は愕然としました。原因はWHR-300HPに搭載している無視向性アンテナです。これにより電波をより多く広く拾ってくれるのだと思います。新しく買ったWSR-1800AX4にはついていません。

2.4GHzに関しては残念ながら機種変更した意味はなかったようです。しかしWSR-1800AX4は5GHzにも対応しているのでそちらで確認してみようと思います。

WSR-1800AX4 Upload 5GHz
WSR-1800AX4 Upload 5GHz  
WSR-1800AX4 Download 5GHz

ご覧の通りの結果となりました。2.4GHzと比べて約10倍速くなりました。速度が100Mbps超えるレベルは4K動画だってサクサクに視聴できるレベルです。筆者が感じていた動画の読み込みが速くなったと感じた部分はここにあったようです。


次にアプリのダウンロード時間を見ていきます。最近話題の「ウマ娘プリティーダービー」をインストールしました。測定はApp Storeから指定のアプリのダウンロードボタンを押すのと同時にストップウォッチを開始させ、ダウンロードが終わった段階で、ストップウォッチを停止させます。

アプリのダウンロードでも等しい結果に

WHR-300HP 2.4GHz
WSR-1800AX4 2.4GHz
WSR-1800AX4 5GHz


ご覧の結果となりました。ほぼiperf3の測定結果と似たデータが取れました。2.4GHzに関してはWHR-300HPが34秒、WSR-1800AX4が39秒、無指向性アンテナのあるWHR-300HPにややアドバンテージがあるようです。5GHzに関してはWSR-1800AX4にしか対応していないので比較できませんが、12秒でダウンロードができました。めちゃ速いっす。

ただ5GHzというのは2.4GHzと比べてほかの家電製品との電波に干渉しないのですが障害物に弱いです。特に上下には弱いです。筆者の実家は幸いにも木造住宅なので影響は少ないですが鉄筋コンクリート造ならばちょっと心配です。5GHzが出始めの頃よりはチャネルとアンテナの数が増えているので改善されているようですが、ネットワークを構築する際は頭の片隅に入れておくと良いでしょう。

筆者はこのレビューを読んでいる方に、できればもう一度、家庭内のネットワーク環境を見つめなおして欲しいと思います。実家は光回線で速いですが無線が2.4GHzで使っていたので10Mbpsしか出ませんでした。しかし5GHzで飛ばすと100Mbpsまで出るようになりました。つまりWAN側は速くてもLAN側で遅ければ、光回線のおいしい部分が引き出せていないということです。もちろんその際はLANケーブルをカテ6以上にしてください。
休みを利用してお試しください。

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