世の中はコストのため定価が高くなってきました。そこで過去の逸品を探ってみようと思い2000年代のプリメインアンプを探していたところ、良さそうな個体を見つけました。それがPMA-SA11です。デカイ大型トライダルトランスや大電流型増幅素子UHC-MOSが使われており期待が膨らみます。

仕様
■パワーアンプ部
定格出力(両ch駆動、CD1 – SP out) 120W+120W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.07%)
実用最大出力 240W+240W(4Ω、1kHz、THD 0.7%)
全高調波歪率 0.01%(1kHz、定格出力-3dB時、8Ω)
出力端子 スピーカー
AorB:4Ω~16Ω
A+B:8Ω~16Ω
入力感度/インピーダンス 1.1V/47kΩ(P.Direct)
■プリアンプ部
イコライザーアンプ出力 150mV
入力感度/インピーダンス Phono MM:2.5mV/47kΩ
Phono MC:0.2mV/100Ω
Line:165mV/13kΩ
RIAA偏差 Phono MM:20Hz~20kHz ±0.5dB
Phono MC:30Hz~20kHz ±0.5dB
■総合特性
周波数特性 5Hz~100kHz 0 -3dB
SN比(Aネットワーク、入力ショート) Phono MM:89dB(入力5mV)
Phono MC:74dB(入力0.5mV)
Line:108dB
トーンコントロール Bass:±8dB(100Hz)
Treble:±8dB(10kHz)
■電源
AC100V、50Hz/60Hz
■消費電力
380W(電気用品安全法による)
■最大外形寸法
幅434x高さ181x奥行494mm
■重量
29kg
※メーカー説明書より引用
外観
外箱

中身

注意事項

フロント

トップ

サイド

リア

電源ケーブルと説明書
※電源ケーブルは現行タイプのような柔らかいOFC導体ですが、少しプラグの形状が違うようです。

視聴機の紹介
プリメインアンプ:DENON PMA-SA11
CDプレーヤー:DENON DCD-A110
スピーカー:JERN 14DS
視聴レビュー
『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER Cute jewelries! 003』
トラック05:女の子は誰でも
東京事変の人気曲です。
それを女性声優によってカバーされた音源です。
全体的にゆったりとなめらかに鳴らしてくれます。
冒頭のトランペットの余裕のあるなりっぷりでとても心地よい音がします。
特にこの時代特有なのか中高域も音が太くアナログライクな音色傾向に近いです。
逆に解像度感は近年のアンプと比較するとそこまで高くないところもあります。
当時の音と言えばそうなのですが、そこがまた良い所かと感じられました。

おススメの楽曲
『WHITE ALBUM2 Original Soundtrack~setsuna~』
トラック05:時の魔法
女性声優によるボーカルソングです。
ゆったりとしたアンプなのでゆったりとした楽曲が最適です。
落ち着いた音色はこのアンプとマッチングし聴くだけでリラックスしているような感覚になります。
ボーカルはやさしさに近いやわらかさ、ギターはまるくて甘い響きがたまらなく良いです。
ついつい聴き入ってしまいます。

総評
全体的に音が太く低域~中域にかける音色が非常に良いです。
これが良いので今でも使い続ける人がいるんだと思います。
解像度がやや物足りなさを感じますが、そこはケーブルやCDプレーヤーなどである程度は改善できます。
今回のように透明度やストレートに押し出し感の強いCDプレーヤー(DCD-A110)を再生機にすると、アンプの持ち味である太い音色に透明感とストレートに押し出しする感覚が加わりより現代らしい音にもなります。
既に発売から20年以上たっているアンプですが、はまる人にハマる音だと思います。
機会があれば使ってみてください。

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