2007年にCD-S2000が発売され、その翌年に弟機としてCD-S1000が登場しました。CD-S1000は2008年の発売から2021年に生産完了したロングセラー機でお手頃価格で入手できたので久しぶりに試してみることにしました。
仕様
CD-S1000 | ||
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主な仕様 | ||
再生メディア | 音楽用SA-CD、CD、CD-R/RW(MP3、WMA再生可) | |
周波数特性 | SA-CD:2Hz~50kHz、CD:2Hz~20kHz | |
高調波歪率 | SA-CD/CD:0.002%以下 | |
ダイナミックレンジ | SA-CD:105dB以上、CD:100dB以上 | |
SN比 | SA-CD/CD:113dB以上(JEITA) | |
出力レベル | SA-CD/CD(1kHz、0dB):2.0±0.3V | |
出力端子 | 光デジタル1、同軸デジタル1、アナログRCA1 | |
消費電力 | 25W | |
外形寸法(幅×高さ×奥行) | 435W×137H×440Dmm | |
質量 | 15.0kg | |
付属品 | リモコン、単3乾電池2本、電源コード(2m)、ステレオピンケーブル(1.5m)、取扱説明書 |
メーカーページより引用
外観
フロント

トップ

サイド

リア

ディスクトレイ

リモコン

RCAケーブル

電源ケーブル

説明書

保証書

視聴機の紹介
プリメインアンプ:DENON PMA-SA
CDプレーヤー:YAMAHA CD-S1000
スピーカー:JERN 14DS
視聴レビュー
『TVアニメーション「マリア様がみてる~春~」サウンドトラック』
トラック5:祐巳のテーマ~original version
ワルツ形式の曲でストリングス、ピアノ、フルートの構成です。
CD-S1000で再生すると、ナチュラルでダイレクトに押し出す感じがあります。
音場はまとまりよく鳴らしストリングス、ピアノ、フルートを素のまま出すので安定した聞きごたえあります。
やや華やかですが、ワルツを落ち着いた雰囲気で楽しむことができます。

『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER Cute jewelries! 003』
トラック5:女の子は誰でも
カバーソングで、女性ボーカルです。
CD-S1000で再生すると、まとまり感のあるバックバンドを楽しむことができます。
押し出しがあるのでボーカルが前に出てきます。
解像度はそこまで高くないのでぼやける部分もありますがナチュラルな押し出しは少し古めかしい
アナログビデオを見ているような感覚になり聞き心地が良いです。
低域、中域、高域、どれもしなやかに鳴っている印象です。

『WHITE ALBUM2 ORIGINAL SOUNDTRACK~encore~』
トラック9:愛する心
オリジナルソングで男性&女性ボーカルです。
CD-S1000で再生するとまとまりのあるナチュラルでストレートな音色が楽しめます。
相変わらず解像度はそこまで高くないものの、SACDらしさが加わって必要十分な解像度感がでてきます。
シンプルな音色も感じられ、このシンプルな要素に惹かれる方にはとても魅力的な音がします。

総評
中古相場はCD-S2000の下位クラスにもかかわらず、3万円~10万円といった幅広い金額帯で取引されています。
発売が2008年頃で、そこから中古市場の値段は浮き沈みはあってもほぼ変わっていない気がします。
それだけ人気の高い製品であることが分かります。
音はヤマハ特有のナチュラルサウンドに音場にまとまりがあり、ダイレクトに押し出してくれる音質傾向が感じられます。
この音色はこの金額帯ではでてこなく、他メーカーでもARCAMが近いかもしれませんが、あまりない音色でもあります。
そう思うとコスパは高いと感じられます。
★付録★CD-S2000と比較して…
CD-S1000はナチュラルでまとまりがありダイレクトな音
CD-S2000はナチュラルで音場が広くセパレートな音
という感じです。
CD-S2000は音場が広くて良いのですが、ダイレクトな音は難しいです。CD-S1000は音場は狭いもののダイレクトに耳に届けてくれます。
定価を見ると確かにCD-S1000はCD-S2000の下位機種なのですが音を聞くと甲乙つけがたいです。
ヤフオクの値段相場を見てもCD-S1000の方が一番安価だと2万円で買えるのですが、良いものだと10万円で買えます。
CD-S2000の最安値は3万円ですが、良いものだと12万円で買えます。
若干の上下差の価格はありますが、ほぼ同じ金額帯なのでどちらも人気なのでしょう。
あとはCD-S1000はCD-S2000が販売終了してもしばらく販売していたのでその差も加味してもCDS1000を甲乙つけられないですね。
どちらも良い機種で、もし、両方買えるのならばCD-S2000は音場が広いのでクラシック向き、CD-S1000はダイレクトなのでロックやポップス向きに使いたいですね。

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