2025年にマランツから200万円クラスのプリメインアンプが登場してPM-10が生産完了になりました。
そこで各地の量販店で生産完了処分特価になったので買ってみることにしました。
※PM-10は生産完了後、部品が残っているらしく2025年6月頃に全国50台限定で再販されるそうです。
仕様
主な仕様
定格出力(両チャンネル同時駆動): | 200W x 2(負荷8Ω、1kHz、T.H.D. 0.05%) |
400W x 2(負荷4Ω、1kHz、T.H.D. 0.1%) | |
全高調波歪率: (1kHz、両チャンネル同時駆動、100W、負荷8Ω) | 0.005% |
周波数特性(CD、1W、負荷8Ω): | 5Hz~50kHz ±3dB |
ダンピングファクター(負荷8Ω、20Hz~20kHz): | 500 |
入力感度/ 入力インピーダンス | |
PHONO(MC Low): | 280μV/10Ω |
PHONO(MC High): | 280μV/49Ω |
PHONO(MM): | 2.6mV/47kΩ |
BALANCED : | 880mV/40kΩ |
CD/LINE/RECORDER : | 440mV/20kΩ |
POWER AMP : | 1.5V/20kΩ |
PHONO最大許容入力(1kHz) | |
MC : | 8mV |
MM : | 80mV |
RIAA偏差(20Hz~20kHz): | ±0.5dB |
S/N比(IHF Aネットワーク、負荷8Ω) | |
PHONO(MC): | 76dB(0.5mV入力、1W出力) |
PHONO(MM): | 88dB(5mV入力、1W出力) |
BALANCED : | 111dB(4V入力、定格出力) |
CD/LINE/RECORDER : | 111dB(2V入力、定格出力) |
電源: | AC100V、50/60Hz |
消費電力: | 270W |
スタンバイ時の消費電力: | 0.3W |
仕様および外観は改良のため、予告なく変更することがあります。
※メーカー説明書より引用
外観
【フロント】
外観はマランツの独特ならではのデザインです。一つ前のモデルPM-11S3はフロントにボタンがたくさんありましたがPM-10S1では電源ボタンのみになりスッキリしました。ちなみに2004年にPM-11S1から続くデザインでPM-10S1をもって終了となります。

【サイド】
ゴールドのヘアラインがラグジュアリーですね。

【トップ】
PM11S3とは素材が同じでも異なるデザインです。アルミのパンチングメタルの部分が左右対称のようにデザインされておりまとまりのよい見栄えになりました。

【リア】
PM11S3からバランス入力が1系統増え、RCA端子の2系統はロジウムになっています。特に端子のレイアウトも大きく変わっており、PHONOが独立したポジションに配置されております。これは、フォノイコライザー回路は専用の銅メッキ鋼板+珪素鋼板によるシールドケースに収め、外来ノイズから繊細な信号への影響を排除されているためだとか……

【消灯】
照明を消すとアルミのメタルパンチングの隙間からダイオードの光が楽しめます。粋なはからいです。

【付属品類】
専用ケースに収納されています。


リモコンです。PM11S3のリモコンカラーはブラックでしたね。シルバーになりました。PM-11S2以来です。


電池は世界のトウシバです。

電源ケーブルは極太仕様です。この電源ケーブルもPM-10で終了となります。

【保証書】
保証はプレミアム3年保証です。

【説明書】
基本的なことが記載されており、詳細はネットでマニュアルを確認します。

【個人的ポイント】
PM-10S1はPM11S3よりも金額が上がっています。その理由は過去のマランツリファレンスモデル「SC-7S2/MA-9S2」で得られなかった大出力と圧倒的なSP駆動力、フルバランス回路、独立回路の3要素を一体型にしたということで新世代のプリメインアンプとして拍をかけました。果たしてどんな音なんでしょうか。期待が膨らみます。
視聴機の紹介
スピーカー:DENSO TEN ECLIPSE TD712zMK2
アンプ:MARANTZ PM-10S1
プレーヤー:OPPO UDP-205(XLR接続)

視聴
『BOW AND ARROW』米津玄師
TVアニメ「メダリスト」のオープニングです。
スッキリとしたハード目なにやや温暖系がのってボーカルとバックバンドを鳴らしてくれます。
冒頭のイントロは温かみと華やかさが複合する中で活発良くボーカルが入ってきます。
音の芯を確り出すような印象もあり、粒立ちも良いので音像のぼやけずらさもあります。
様々な要素を追加したエモーショナルを感じさせるプリメインアンプです。

おすすめの楽曲
『Samba De Orfeu』
Samba De Orfeu(Ron Carter)
音の芯が確りと再現されるのでベースで弾くジャズの楽曲が最適です。
指で弦を弾いたときの音がとても気持ち良いです。
太い弦を弾いた時のボディ感、高い弦を弾いた時のスッキリ感が最高です。
音は太くてハードな印象も交わってとても聞きごたえがあります。
『いのちの名前』
Lilas Ikuta
スッキリ広がる楽曲とも相性が良いです。
高域に広がる歌声が華やかでしっとり鳴らしてくれます。
どこまでも伸びてくれるような歌声を感じられます。
ピアノや弦などの粒立ちも良くラグジュアリーなサウンドです。

評価
音が多彩です。
スッキリしているけど音の粒立ちは良く活発的な傾向ですが、温かく落ち着いた雰囲気もあり、様々な要素が加えられたアンプです。何の音をならしてもある程度出来上がってしまうので使いやすいのではないでしょうか。ただしモニター的な使いやすさとは異なります。どちらかとラグジュアリーなサウンドです。もしウィスキーをおともにするなら『ザ・マッカラン ダブルカスク 12年』できれば『ザ・マッカラン エディションNo.3』ですかね。



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