DENONのSACDプレーヤー「DCD-SX」

オーディオ店のチラシを見ていたら、DCD-SXが掲載されていました。状態は中古。しかし良個体ということで買ってみることにしました。

スペック

主な仕様 – DCD-SX

■ オーディオ特性

[ スーパーオーディオCD部 ]

● 信号方式/ 1ビットDSD
● サンプリング周波数/2.822MHz
● 再生周波数範囲/2Hz~100kHz
● 再生周波数特性/2Hz~50kHz(-3dB)
● 高調波歪率/0.0005%(1kHz、可聴帯域)
● SN比/120dB(可聴帯域)
● ダイナミックレンジ/118dB(可聴帯域)
● ワウフラッター/測定限界以下
● 出力レベル(UNBALANCE)/2.0V(10kΩ)
● 出力レベル(BALANCE)/2.0V(10kΩ)

[ CD部 ]

● 信号方式/16ビット・リニアPCM
● サンプリング周波数/44.1kHz
● 再生周波数範囲/2Hz~20kHz
● 再生周波数特性/2Hz~20kHz
● 高調波歪率/0.0015%(1kHz)
● SN比/120dB
● ダイナミックレンジ/100dB
● ワウフラッター/測定限界以下
● 出力レベル(UNBALANCE)/2.0V(10kΩ)
● 出力レベル(BALANCE)/2.0V(10kΩ)

■ デジタル入力

● COAXIAL×1、OPTICAL×1

■ デジタル出力

● DENON LINK×1、COAXIAL×1、OPTICAL×1

■ 総合

● 消費電力/30W
● 外形寸法/W457×H150×D416mm
● 質量/26.4kg
● 付属品/リモコン(RC-1114)、DENON LINKケーブル、単四電池×2 、オーディオコード、ACコード

メーカーページより引用

外観

DCD-SXは2008年11月下旬発売。希望小売価格は880,000円でそれまでのフラッグシップ機であるDCD-SA1よりも30万円程アップしているので物量投資モデルであることは間違いありません。

フロント計器パネルは基本的にDCD-SA1を踏襲。ディスクトレイはフロントパネルから見る通りかなり変更が加えられています。

CDプレーヤーにとってディスクトレイはにアルミや亜鉛、鋳鉄など異種金属を効果的に採用して防振対策を施しております。これは現代のDCD-SX1にエッセンスが通じているのだと感じられます。

メーカーページより引用

天板を含む筐体はアルミ押し出し材の高剛性フレームが使われており、内部には銅板による防振強化も加わっています。さすが高級モデルといったところです。

メーカーページより引用

サイドパネルには、高級楽器にも使用されるバーズ・アイ・メープルの天然木(全面突き板仕上げ)を採用。天然木を使用していますので一枚一枚の木目のデザインが異なっています。

インシュレーターも鋳鉄製がついており、細部もこだわった設計です。

背面の出力はRCA×1、XLR×1、DENONLINK×1、オプティカル×1、コアクシャル×1、入力はオプティカル×1、コアクシャル×1となっており、高級D/Aコンバーターとしても使えます。

電源はOFC極太ケーブルが付属します。この頃はケーブルにDENONという明記があります。

リモコンはDCD-SA1の途中から採用になったRC-1114。

この他にRCAケーブルと説明書が付属しますが、今回の中古には付属しませんでした。

視聴機の紹介

AVアンプ:マランツ SR8015
CDプレーヤー:DENON DCD-SX
スピーカー:DENSO TEN TD712zmk2

視聴レビュー(CD/SACD)

『I”s Pure/Original Soundtracks』(CD)
トラック4:NUAGES

ギターとバイオリンの曲です。
音が太くてややキレのある印象です。
音が上下はもちろん奥に広がりがあり、音のスケール感を感じます。
その中でCDに収録されている音を出しているような印象です。
クラシックなどのホールでの収録音源は向いているような感じかもしれません。

トラック7:UN JOUR DHIVER

ピアノとバイオリンの曲です。
ピアノとバイオリンのセッション感が良く聞こえます。
アコースティクスに広がるのでなんだかどこまでも音が伸びる印象です。

トラック8:DIMAIN

シンセサイザーにギターとドラムスの曲です。
ドラムスの鋭いアタック感とシンセサイザーのキレのある音が感じられます。音が太いので、力で押し上げる感じがとても良く聞こえます。

『WHITE ALBUM2 ORIGINAL SOUNDTRACK~encore~』(SACD)
トラック6:心はいつもあなたのそばに

続いてはテンポがスロー目のボーカル曲です。
静けさの中にしっとり滑らかのボーカルが出てきて歌い始めます。
音も太く解像度もあり高級機の風格が感じられます。

ユニゾンもキレイです。

トラック9:愛する心
男性&女性ボーカルの曲です。
滑らかで太い声の男性ボーカルが出てきて驚きました。
女性も同列に太くアナログ感のある声が出てきました。

総評

DCD-SXは音が太く適度なキレもありアコースティクスさがあるCDプレーヤーでした。この音が太くキレがある」というのは「デノン」ではなく、昔の「デンオン」らしい音でした。
サクソフォンやベースなどのJAZZや広いホールのクラシックなどには
向いていそうな気がします。DCD-SA1と比較すると音の広がりや解像度感がやはり好印象でした。

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