マランツのHDMI搭載プリメインアンプ「MODEL 40n」

数年前にHDMI搭載プリメインアンプとしてNR1200が出ていました。これが驚くことに音が良かったので、さらにレベルの高いMODEL40nを買ってみることにしました。

仕様

【オーディオ部】
定格出力（20Hz～20kHz両チャンネル同時駆動）：70W×2（8Ω負荷）100W×2（4Ω負荷）
全高調波歪率（20Hz～20kHz両チャンネル同時駆動、8Ω負荷）：0.02%
周波数特性（CD、1W、負荷8Ω）：5Hz～100kHz ±3dB
ダンピングファクター（8Ω負荷、20Hz～20kHz）：100以上
入力感度/インピーダンス：PHONO（MM）：1.6mV/47kΩ
CD, LINE, RECORDER：220mV/16kΩ
POWER AMP IN：1.5V/15kΩ
出力電圧：SUBWOOFER OUT：220mV
PHONO最大許容入力（1kHz）MM：80mV
RIAA偏差（20Hz～20kHz）：±0.5dB
S/N比（IHF Aネットワーク、負荷8Ω）：PHONO（MM）: 87dB（5mV入力時）
CD, LINE, RECORDER：113dB（定格出力）
POWER AMP IN：125dB（定格出力）
トーンコントロール：BASS（50Hz）：±10dB
TREBLE（15 kHz）：±10dB

【無線LAN部】
ネットワーク種類（無線LAN規格）：IEEE 802.11a/b/g/n/acに対応（Wi-Fi®準拠）∗1
セキュリティ：WEP 64bit, WEP 128bit WPA/WPA2-PSK（AES）WPA/WPA2-PSK（TKIP）
使用周波数帯域：2.4GHz、5GHz
※Wi-Fi®準拠とは、無線LANの相互接続性を保証する団体「WiFi Alliance」の相互接続性テストに合格していることを示します。

【Bluetooth部】
通信システム：Bluetoothバージョン5.4
送信出力 Bluetooth Specification Power Class 1
最大通信範囲：見通し距離 約30m ∗2
使用周波数帯域：2.4GHz
変調方式：FHSS （Frequency-Hopping Spread Spectrum）
対応プロファイル：
受信機能
A2DP（Advanced Audio Distribution Profile）1.4
AVRCP（Audio Video Remote Control Profile）1.5
送信機能
A2DP（Advanced Audio Distribution Profile）1.4
対応コーデック：SBC
伝送範囲（A2DP）：20Hz～20,000Hz

実際の通信範囲は機器間の障害物、電子レンジの電磁波、静電気、コードレスフォン、受信感度、アンテナの性能、操作システム、アプリケーションソフトウェアなどの影響により異なります。

【総合】
動作温度：+5 ℃～+35 ℃
電源：AC100V、50/60Hz
消費電力：220W
スタンバイ時の消費電力：0.3W
“Network Control”設定 －“On”時：2W
仕様および外観は改良のため、予告なく変更することがあります。

【保証】
メーカー5年保証

※メーカーサイトより引用

外観

外箱

開封

フロント

サイド

バック

説明書

注意事項の書類など

リモコン

アンテナ

電源ケーブル

視聴機の紹介

スピーカー:DENSO TEN TD712zMK2
テレビ:TOSHIBA REGZA 55X930
STB:Apple TV 4K

視聴レビュー

「Sting And Shaggy: NPR Music Tiny Desk Concert」(Apple TV4KでYouTube再生)

AppleTVからTVのARCを通じて聴いているにもかかわらず音場の広さを感じます。
ベースラインの自然な深さ、しっかりと低音を厚み良く再現してくれます。
スティングの声はとても滑らかで自然で定位も良くクリアです。コーラスも安心して聞けます。
久しぶりに何度かリピート再生をしてしまいました。音楽ビデオは抜群に相性が良いです。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー (字幕版)』

SF系の名作映画です。
1:40:30 マーティが車でタイムスリップするシーンですが、雷が落ちる前の静けさ、車で爆走する臨場感、時計台に雷が落ちる衝撃音のどれをとってもプリメインアンプとは思えない高水準で楽しめました。これまでピュアのアンプを同軸やオプティカル接続でつないで映画を見る機会はありましたがピュアの音楽性らしい部分が残ってしまいました。MODEL40nにすると、そのピュアとAVの差が少し縮まり扱いやすくなりました。

総評

HDMIのARC搭載しているプリメインアンプということで操作性がとても楽になりました。
これまでピュアのアンプで構成すると、音量をあげるときはテレビのリモコンの音量を「０」にしてからピュアのアンプのリモコンで音量を上げ、電源のONやOFFもテレビとピュアのアンプをそれぞれ操作しなければなりませんでした。それが、リモコン１つで電源のONやOFF、ボリュームのアップダウンができるのはすごく嬉しいです。

またテレビからARC接続で聴く音楽が抜群に良かったです。今回のYouTubeの他にも音楽のサブスクからもあらゆるジャンルを聞きましたが楽しめました。音楽系の動画やブルーレイをたくさん見たくなりました。

厳しく言うと映画やアニメはもう少しAVアンプ寄りの音が出ると嬉しいと感じます。このあたりはピュアとAVの融合は難しい部分であり、ここまで音作りを追い込んだのは相当大変だったと思います。ただし、映画やアニメでも音が気になる作品とそうではない作品があるので、好みの問題でもあると思います。

またピュアアンプだけで言うなら上位機種？のMODEL30nとの比較でも好みですが、私はCDプレーヤーを使ったとしてもMODEL40nを使いたいと思います。

少し辛口でしたが、間違いなく良いプリメインアンプであることは間違いありません。