コストを度外視したSACDプレーヤーです。SACDメカだけではなくDACも自社開発したというかなりのこだわりです。なおDAC開発者には名機「DAC7」や「CD-7」のデジタルフィルタ開発に関わった方が加わっておりかなりの意気込みです。中古で安くなってきましたので買ってみました。
仕様
主な機能/特長
| 再生可能ディスク(CD / CD-R/RW / SACD / WMA / MP3 / AAC) | ○ / ○ / ○ | 
| CD-Text / SA-CD Text / ID3 Tag / WMA Meta Tag / AAC Meta data | - / ○ / ○ / ○ / ○ | 
| データディスク再生(DSD / WAV / ALAC) | ○ / ○ / ○ / ○ / ○ / ○ | 
| iPod / iPhone 対応USB-A入力 | ○ | 
| デジタル入力:USB-B / 同軸 / 光 | ○ / ○ / ○ | 
| アシンクロナスモード | ○ | 
| ビットパーフェクト伝送 | ○ | 
| コンプリート・アイソレーション・システム | ○ | 
| HDAMバージョン | HDAM+HDAM SA2 | 
| 電源トランス:トロイダル / EI | ○ / - | 
| 高音質パーツ | ○ | 
| カスタムパーツ | ○ | 
| シンメトリカル・レイアウト | ○ | 
| 銅メッキシャーシ | ○ | 
| ダブルレイヤードシャーシ | ○ | 
| デジタル出力オフ / Audio EXモード | ○ / - | 
| ヘッドフォンアンプ:標準 / バッファー / 電流帰還型回路 | - / ○ (HDAM SA2+HDAM) / ○ | 
その他の機能/特長
| アナログ回路/デジタル回路専用電源 | ○ | 
| ディスプレイ:明るさ調整 / オフ | - / ○ | 
| ローノイズ液晶ディスプレイ | ○ | 
| 5mmアルミニウム・トップカバー | ○ | 
| フィルター切り替え(CD / SACD / デジタル入力) | ○ / - / ○ | 
| Marantz Musical Mastering | ○ (HD) | 
| Marantz Musical Mastering Stream | ○ | 
| Marantz Musical Mastering Conversion | ○ | 
再生
| プログラム再生(CD / SACD) | ○ / ○ | 
| リピート再生 | ○ | 
| ランダム再生 | ○ | 
| スタートサウンドモード(SACD) | ○ | 
入力/出力
| アナログ出力(RCA) | ○ | 
| バランス出力 | ○ | 
| 光デジタル入力 / 出力 | ○ / ○ | 
| 同軸デジタル 入力/出力 | ○ / ○ | 
| 対応サンプリングレート(デジタル入力) | 192 kHz / 24bit | 
| 金メッキ端子 | 真鍮削り出し / ニッケルめっき | 
| USB-A入力 / Made for iPod / Made for iPhone® | リア / ○ / ○ | 
| 対応サンプリングレート(USB-B入力 / PCM) | ○ | 
| アシンクロナスモード | ○ | 
| USB-B入力 | 384 kHz / 32bit | 
| 対応サンプリングレート(USB-B入力 / DSD) | 11.2MHz | 
| ヘッドフォン出力 | ○ | 
| ヘッドフォンボリュームコントロール | ○ | 
主な仕様
| ドライブ・メカニズム | SACD-M3 | 
| D/A変換 | Marantz Musical Mastering Conversion | 
| D/AコンバーターIC | Marantz Musical Mastering Conversion | 
| デジタルフィルター | DSP(マランツオリジナル) | 
| ローパスフィルター回路 | HDAM x 2 | 
| 出力バッファー回路 | HDAM SA2 | 
| 周波数特性(SACD) | 2 Hz – 60 kHz | 
| ダイナミックレンジ(SACD) | 109dB | 
| S/N比(SACD) | 112dB | 
| チャンネルセパレーション(SACD) | 105dB | 
| 再生周波数範囲 | 2Hz – 20kHz | 
| ダイナミックレンジ | 98dB | 
| S/N比 | 104dB | 
| 高調波歪率 | 0.0015% | 
| チャンネルセパレーション | 100dB | 
| 高調波歪率(SACD) | 0.0008% | 
総合
| カラー | ゴールド | 
| メタルフロントパネル | ○ | 
| 付属リモコン | RC004PMSA | 
| 消費電力 | 50W | 
| 待機時消費電力 | 0.3W | 
| オートスタンバイ | ○ | 
| 着脱式電源コード | ○ | 
| 外形寸法(W x H x D) | 440 x 127 x 419mm | 
| 質量 | 18.4kg | 
コチラより引用しました。
外観
フロント

サイド

トップ

バック

リモコン(表)

リモコン(裏)

ディスクトレイ

電源ケーブル

保証はプレミアム3年保証

視聴機の紹介
プリメインアンプ:YAMAHA A-S3000
SACDプレーヤー:Marantz SA-10
スピーカー:DENSO TEN Td712zMk2
再視聴構成
プリメインアンプ:DENON PMA-A110
SACDプレーヤー:Marantz SA-10
スピーカー:JRAN 14DS
視聴レビュー
SACD再生
『WHITE ALBUM2 original soundtrack ~setsuna~』
トラック13:深愛
水樹奈々さんのカバーソングで女性ボーカルです。
全体的に音が太くナチュラルで、すべての音をきちんと引き上げてくれます。
その中でマランツらしい艶っぽさもありフラッグシップらしいサウンドです。
もちろんこの艶っぽさもただの艶っぽさではなく「シルキートーン」です。
女性ボーカルのトーンはどこまでもシルキーに伸びていきます。
もう最高としか言いようがありません。
この音色感で解像度感もあり、音数が増えても埋もれなく前後キッチリ出てくるので
再現性も高いと思われます。
2025/9/20(再視聴)
『WHITE ALBUM2 original soundtrack ~setsuna~』
トラック13:深愛
別の構成で再視聴しました。
前回同様にナチュラルでシルキートーンです。
1音1音艶っぽくてマランツのフラッグシップらしさが感じられます。
ボーカルは相変わらずどこまでも伸びるので視聴していてとても気持ちいいです。
ボーカルは前に出て、バックバンドは背景にいますが、バックバンドの細かい表現もきちんとくみ取ってくれます。それぞれの音が空間を壊すことなくしっかり再現してくれるように感じます。
やはりよくできたSACDプレーヤーです。
 ポチップ
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				CD
『MASTER キートン  オリジナル・サウンドトラック』
トラック05:キートン
バンドネオンやバスドラ、パグパイプのような楽器で構成される曲です。
全体的に艶っぽさがのり音楽が香ばしく感じます。
やや自己主張が強い印象が伺えますが、バンドネオンのキレ、バスドラのアタック感は申し分なく
聴きごたえがあります。モードを変えるとより好みに合った音質傾向に変えられるので試す価値ありです。
2025/9/20(再視聴)
『MASTER キートン  オリジナル・サウンドトラック』
トラック05:キートン
艶っぽさがあり1音が1音が煌めいて聞こえます。
トーンが明るい傾向なので自己主張が強いと感じたのかもしれません。
これはこれで良い気がします。それぞれの楽器の音色がセパレートできちんと聞こえるので聞きごたえはしっかりあります。マランツ好きはSA-10を選んでみるとよさそうです。
 ポチップ
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USB-DAC再生
YOASOBI アイドル
Oficial Music Videoより
設定 Dither:1 NoiseSaper:3rd-1 Phase:Normal
アニメのOPソングで女性ボーカルです。
中高域にマランツらしい艶っぽさがあります。
最初の「無敵の笑顔で荒らすメディア」という部分では物凄く感じられます。
これが音楽を楽しくさせるエッセンスだと感じられます。
全体のスケール感はやや狭いですが、ノイズレスな印象があります。
設定 Dither:Off NoiseSaper:4rd-1 Phase:Inverted
ナチュラルで質感も素晴らしく安心して聞けます。
音数が増えた時に全て埋もれることもなく余裕に掘り起こしてくれます。
ただし「キッチリ」かき分けるようなことはせずソースに忠実です。
私はこの設定が一番しっくりきました。
ヒラリー・ハーン 「パガニーニ:24の奇想曲 第24番」
設定 Dither:1 NoiseSaper:3rd-1 Phase:Normal
パガニーニのバイオリン曲です。
バイオリンの音色に艶っぽさが乗っています。
音数が増えるとかなり見ごたえ度の高い艶っぽさが出てくるので、聞き応えがあります。
加えて録音スタジオの静けさも再現されている所を見ても聞き応えがあります。
設定 Dither:Off NoiseSaper:4rd-1 Phase:Inverted
アナログライクな印象がありこちらも安心して聞けます。
どことなくレコードで聞いているような印象もあり満足度が高いです。
ノイズレスな傾向はさすがに先程と比べると下がりますが、十分かと思います。
 ポチップ
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				総評
SA-10はマランツのCDプレーヤーにおいてフラッグシップ機に値します。フラッグシップならではのマランツトーンのエッセンスが音楽の隅々まで加えてくれます。フィルターなどの設定で自分の好みの音に変えられるのも嬉しいです。
ただオールマイティーかと言われると好みが分れそうです。なぜなら、収録されたソースの音色を艶やかで明るく持っていきがちに聞こえるからです。ケーブルやアンプの組み合わせでどこまで調整できるか分かりませんが、ある程度は調整できそうです。
筆者はこの視聴を終えた約1年後にDENON PMA-A110を用意して改めて視聴しました。PMA-A110はストレートに鳴らすアンプなので明るく艶やかなSA-10とバランスが取れてマッチングしてくれました。
あとはCDの鳴り方とUSB-DACの鳴り方がかなり違うので、どちらかの音に寄せて使うには結構セッティングに力を掛ける必要がありそうです。辛口なレビューになってしまいました。
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