DENONのフラッグシップ機として登場したのがDCD-SX1です。DCD-SXの後継機にあたる機種です。最近まで現行機でしたが、円安の影響により生産終了となったみたいです。今回お安く入手できましたのでご紹介いたします。
仕様
主な仕様 – DCD-SX1
チャンネル数
2チャンネル
周波数特性
CD:2Hz〜20kHz (±0.5dB)
スーパーオーディオCD:2Hz〜50kHz (-3dB)
S/N比
CD:122dB
スーパーオーディオCD :122dB (可聴帯域)
ダイナミックレンジ
CD:101dB
スーパーオーディオCD :118dB (可聴帯域)
全高調波歪率
CD:0.0015% (1kHz)
スーパーオーディオCD:0.0005% (1kHz、可聴帯域)
音声入力端子
光デジタル入力×1
同軸デジタル入力×1
USB(Type B)×1
USB(Type A)×1
音声出力端子
バランスアナログ音声出力(L/R)×1
アンバランスアナログ音声出力(L/R)×1
光デジタル出力×1
同軸デジタル出力×1
その他の入出力端子
コントロール端子(IN/OUT) ×1
外形寸法
W434×H149×D406mm (フット、端子含む)
質 量
25kg
消費電力
39W 待機電力/0.1W
付属品
簡単セットアップガイド、取扱説明書、リモコン(RC-1179)
単4形乾電池×2
音声ケーブル×1
電源コード×1
コチラより引用しました。
外観
フロント
サイド
トップ
バック
リモコン
RCAケーブル
電源ケーブル
トレイ
視聴機の紹介
プリメインアンプ:YAMAHA A-S3000
CDプレーヤー:DENON DCD-SX1
スピーカー:DENSO TEN TD712zmk2
視聴レビュー(CD/SACD)
『I”s Pure/Original Soundtracks』CD
トラック4:NUAGES
ギターとバイオリンの曲です。
まず音が太くてキレがある印象でした。
上下や前後にスケールの広さも感じさせてくれました。
全体的にバランスが良く、質感も再現してくれます。
高価格帯のCDプレーヤーだけあって再現性は高く良いサウンドです。
トラック7:UN JOUR DHIVER
ピアノとバイオリンの曲です。
ピアノとバイオリンセッションのセパレート具合は弱いです。
恐らく、無理に解像度を引き上げようとせずに収録された音源を再生しているのではないかと思います。
インシュレーターやケーブル類でこのあたりのチューニングはしやすいので使いやすいプレーヤーかと思います。
トラック8:DIMAIN
シンセサイザーにギターとドラムスの曲です。
ドラムスの鋭いアタック感がありつつも、シンセサイザーのストレートな音が感じられます。
全ての音を太くするのではなく、太い音色は太く、細い音色は細くという分解力は見事でした。
『WHITE ALBUM2 ORIGINAL SOUNDTRACK~encore~』(SACD)
トラック6:心はいつもあなたのそばに
続いてはテンポがスロー目のボーカル曲です。
静けさの中に澄んだボーカルが出てきて歌い始めます。
音のアタック感がありつつも、解像度が欲しいところは「出す」そうじゃないところは「出さない」という
切り分けができており、新しい時代の高級機とした風格が感じられます。
トラック9:愛する心
男性&女性ボーカルの曲です。
他の音源でも気になりましたがバランスが上手です。
CDプレーヤーによって極端に肉付けや肉薄にするのですが、そこのチューニングが良くできています。
女性ボーカルも女性。男性ボーカルも男性。どちらかに引っ張られずに再現性が高く感じられます。
視聴レビュー(USB DAC)
青き海辺のカタルシス※PCにUSB接続-YouTube
トラック7:いのちの歌
CD/SACDレイヤーの傾向とほぼ同じです。
声を掘り起こして再現してくれます。
ボーカルはアコースティックに奏でる印象で聞いていてとても気持ちが良いです。
きただにひろし – ウィーアー! / THE FIRST TAKE※PCにUSB接続-YouTube
パッションが強く訴えてくるボーカルが気持ちよく聴けます。
デフォルトの電源ケーブル類だと真面目なような音になるので、色々変えて自分好みに仕上げるともっと楽しく聴けそうです。
美味しんぼ Blu-ray BOX1※テレビからcaxcial接続
声の明瞭感やBGMの奥行き感はでるので問題ないと思いますが、やはり音楽性が出てしまいちょっと扱いにくいです。
総評
DENONサウンドは健在ですが、昔みたいな「ザ・DENONサウンド!」という印象が無くなってきました。
DCD-SXは彫が深くてゴリゴリな印象でしたが、DCD-SX1になると、DENONサウンドはあるにしてもしなやかさが加わり、ニューノーマルのような音色になってきました。
ソースに忠実で欲しい部分は再現し、それ以上はやらないというような印象が聴こえるため、フラッグシップらしい製品かと思います。DCD-SX1LTDもレビューしていますが、あちらはさらに「音楽性」を追求しておりますのでより聴きごたえのある製品となっています。それでもDCD-SXの無印モデルでもすごいと思います。
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