2010年頃にノジマ電気に向かったワイ。そこにあったのはX-S1。CD再生ボタンを押してボリュームを上げると音のクリアさに驚き、新品を購入しました。そこから10年間手放せなかったX-S1。是非、私のレビューを見て欲しく書きました。
スペック
CD/FMチューナーアンプ部(CR-S1)
定格出力:12W+12W (6Ω、1kHz、0.8%以下THD)
実用最大出力:20W+20W (6Ω、JEITA)
アンプ部全高調波歪率:0.2% (1kHz1W出力時)
アンプ部周波数特性:10Hz~60kHz (LINE1、+1dB、-3dB)
アンプ部SN比:95dB (LINE1、IHF-A)
トーンコントロール最大変化量:±5dB、80Hz(BASS) ±7dB、10kHz(TREBLE) +3dB、80Hz(S.BASS1) +7dB、80Hz(S.BASS2)
CD部周波数特性 10Hz~20kHz
チューナー部受信範囲:FM76.0~90.0MHz
スピーカー適応インピーダンス:4~16Ω
消費電力:42W (電気用品安全法技術基準)
待機時電力:0.2W
最大外形寸法幅:幅205×高さ88×奥行き320mm
質量:4.2kg
音声入力端子:デジタル×2 (光、PCM信号のみ)、アナログ×2 音声出力端子 … アナログ×1、サブウーファープリアウト×1 ステレオミニ端子 (フロント部) … 入力×1 スピーカー出力端子 … 2 ヘッドホン端子 … 1 RI端子 … 1
スペック情報より引用
外観
X-S1はCR-S1(CDレシーバー)とD-S1(スピーカーシステム)を組み合わせたCDレシーバーシステムです。まずはCR-S1(CDレシーバー)から見ていきましょう。
フロントパネルです。電源ボタン、入力切替、CD取り出し、停止、再生/一時停止、スキップボタン、ボリューム(LED発光)、3.5mmイヤホンジャック、LINE INがあり、CDはスロットイン式が採用されております。
最近はシンプルなデザインが豊富ですが当時はまだまだこのようなデザインは少なかったので、紅一点の存在でした。
加えて当時はipodが普及しだした頃で、3.5mmオーディオケーブルをコンポに接続する機会が多くあったと思います。そのために、フロントパネルにイヤホンジャックの他にLINE INをつけたのだと思います。
本当にフロントパネルを見るだけでも、しっかり考えこまれたデザイン設計に飽きることなく10年間使ってきました。
サイドから見た様子です。ちょっと長めなボディですが、外形寸法は205×320×88mm(幅×奥行き×高さ)で重量は4.2Kgです。※画像がぼやけていてすみません。
天板は後方部分に排熱用の穴が複数あります。しかも正方形ということだけでもこだわったデザインだと思いますが、両サイドは大きい正方形の穴、中央部分は小さい正方形の穴となっており、モノづくりのこだわりが感じられます。
なお、前方は穴がございません。こちらには同時発売されたiPod/PCデジタルトランスポート「ND-S1」が置けるようになっています。ちょうど4つのネジ穴にND-S1のインシュレーター部分が収まるようになっています。
背面はLINE1のOUT、IN、LINE2/DOCK、DIGITAL IN1、DIGITAL IN2、サブウーファーOUT、アンテナIN、スピーカー端子、RI端子となっています。
これ見て分かる通り、光デジタル入力が可能となっておりますので、PCオーディオやテレビの音声用としても使えます。
またLINE1からOUT出力があるので、CDPやDAC等の単体としても使えます。
そしてちょっと珍しいRI端子。ONKYOはカスタムインストール向けにInteguraというブランドでAVアンプ等を展開しております。そのエッセンスでしょうか。ここのRIに対応機械を接続することで電源ONやOFF、ボリューム調整等ができます。
電源ケーブルはメガネ式。取り外し可能なのが嬉しいです。
リモコンは手になじむサイズ感です。早送りや巻き戻しがキリキリ動くので大変重宝します。
メガネタイプの電源ケーブルです。おそらく付属品ではないかも?
極めつけの中身ですが、2003年頃に搭載され始めたONKYO独自のデジタルアンプ「VL Digital」が採用され、ディスクリート構成はもちろん、D/A変換回路には、Wolfson製DACを採用。まったくすごい!!色々と厳選されたパーツを贅沢に使って音質重視で設計されているそうです。今では中古で2000円程度。コスパが良いです。
次にD-S1(スピーカーシステム)です。ピアノブラック色で高級感があります。
コンポのスピーカーとしてはコンパクトな感じです。外形寸法は116×186×195mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1.8kg(1台)となっております。スピーカー端子は挟み込むタイプです。
ツィーターは2cm径のバランスドームツィータが採用されています。このサイズでは思えない伸びやかな高域再生能力があるそうです。
ウーファーは8cm径のA-OMFモノコックウーファが採用されています。ONKYOが開発したものらしく、PEN繊維、アラミド繊維、帆布の素材をハイブリットで成形し振動板を一体化しているらしい。これによりしっかりとした低音の再現能力を発揮するそうです。
バスレフポートはフロントにあり、こちらもONKYOの技術である「AERO ACOUSTIC DRIVE」により低域再生能力を高めているとのことです。この頃のONKYOはイケイケでした。またイケイケのONKYOが戻ってきてほしい。
サランネットは薄くて密度の高い布がついています。これだけアンプやスピーカーが考えられた設計をしているので、ここも吟味して選んだ素材だと思われます。
X-S1の説明書
保証書
アンケート
余談ですが、写真撮影前はちょっと汚れていました。表面はこんな感じです。
汚れは「無水エタノール」と「ティッシュ」でふき取りました。本当はティッシュではなくキムワイプがおススメですが、高いので買えません。
サランネット用の穴につまったホコリは「エアダスター」で取り除きます。
視聴機の紹介
ONKYOレシーバーシステムX-S1
視聴レビュー
長年聴いていますが、いつ聴いても「ONKYOらしい中高域の響きがとても美しい」です。透明感もあり、デイリーユースに使いたいコンポです。
『for(初回生産限定盤)(DVD付)』
トラック10:フレンズ(大川茂伸)●ナビスコ「プレミアムクラッカー」CM曲
クラシックです。
バイオリンの音色が透明感がありとても美しく感じます。
ただやや中高域の協調感もあるため、そういうときはS.BASSのボタンを1or2にしてボリュームを落とすと低域がでてきて良い感じにマッチングします。
『WHITE ALBUM2 ORIGINAL SOUNDTRACK~setsuna~』
トラック15:時の魔法 Acoustic Version
女性ボーカルです。
もとから透明感のあるボーカルですが、透明感のあるコンポで聴くとよりきわだちます。だからこそ、いつまでも聴いていたくなります。そしておっとりとした雰囲気もたまりません。
S.BASSのボタンを押すとよりふくよかな低音がでてきてギターの音色が深く出てきます。これで十分!!と思うコンポです。
総評
5000円以下で買えるオーディオシステム。コンポではありますが、十分すぎる音質です。ディジタル入力も使えるので、パソコンのPCオーディオとしても使えます。YouTubeで音楽や映画を見ても十分満足ができます。サブシステムとしていかがでしょうか。
コメント