皆さんはGALLO ACOUSTICSというメーカーをご存じですか、丸いデザインが特徴のスピーカーです。
詳しくはこちらをご覧ください。
周波数帯域: | 68Hz~20Hz +/- 3dB (*壁から距離が約30cm以内の場合) |
能率: | 90 dB/ w/ m |
公称インピーダンス: | 8 Ohms |
最大入力: | 150W/RMS、(最低推奨入力10W/RMS) |
ツイーター | 特許取得CDT 3 (円筒形振動膜ドライバ) 6kHz-20kHz の範囲でサービスエリアは水平方向に180° (センター用の場合は水平方向に120°) |
ウーファー | 4 インチ カーボンファイバーウーファー x 2 クロスオーバーを必要とせずCDT3トゥイーターとシームレスに統合できるよう最適化 |
クロスオーバー | なし |
エンクロージャー: | ウーファ用筺体:密閉型球体 内部に特許取得済みのS2 繊維を充填 |
サイズ: | サイド用本体:12.7W×34.3H×18D (cm)*端子含む テーブルマウント使用時:18W×36.7H×24D(cm)*傾斜角度:下へ15°/上へ30° 傾斜時の高さ/最少:35.2cm、最大:39.5cm・奥ゆき/最大:27.7cm センター用本体:34.3W×12.7H×18D (cm) *端子含む テーブルマウント使用時:34.3W×17H×24D(cm)*傾斜角度:下へ15°/上へ30° 傾斜時の高さ/最少:16cm、最大:19cm・奥ゆき/最大:18.5cm |
重量: | 5.2 kg |
接続端子: | 5 way 金メッキ バインディングポスト |
仕上げ: | ステンレス仕上げ: 鋳造アルミニウムシャーシ/ブラック粉体塗装仕上げ 球体:ステンレススチール/ヘアライン仕上げ グリル:ステンレススチール/ブラック粉体塗装仕上げ *ブラック仕上げ: 球体:ステンレススチール/ブラック粉体塗装仕上げ(受注発注) |
外観
とてもセクシーな形状をしています。
上下、若しくは左右には、4インチのカーボンファイバーウーファーがついています。カーボンなので音反応が良くてすぐに耳元にやってきます。
真ん中には、円筒形振動膜ドライバがついています。ドライバが円筒形になっているので、高域のサラウンド感がハンパなくでてきます。まるで”音のシャワー”です。
背面はこのようになっています。このスピーカーは本体だけで自立しません。金具で壁に取り付けるか、専用のスタンドを用意する必要があります。
筆者は「専用フロアスタンド」も合わせて導入しました。ペアで60,000円~90,000円程度(税込)です。鉄みたいな仕上げでチープさがまったく感じられません。ぐらつきもなく、安定感があり、音にも良いスタンドです。
本体をささえる部分は、ウレタンが備わっており、スタンドとスピーカー本体の”音鳴り”を防いでくれます。これがあることで、音が暴れずに定位がしっかり現れてくれます。
背面には穴があいています。音を逃がすための穴だと思いますが、ここにスピーカーケーブルを入れて、背面をスッキリさせることができます。
本体とスタンドを取り付けるときは、ネジ二つで取り付けます。
本体を装着するとこんな感じになりました。
試聴機の紹介
スピーカー:Gallo Acoustics STRADA 2
パワーアンプ:Nuprime STA-9(2台用意してモノラル駆動)
プリアンプ:Nuprime DAC-9
※自作PCからプリアンプのUSB DACを使って、AmazonMusic HDを視聴する。
試聴レビュー
『OVERS -Sora Amamiya favorite songs-』
トラック11:恋におちて -Fall in love- (作詞:湯川れい子 作曲:小林明子 オリジナル歌唱:小林明子)
聴いていると、中高域の広がりがワイドレンジに広がりました。特に抜け感がすばらしく、ボーカルがたちあがります。いきづかいまでわかるので、さすが、90dBの高能率、68Hz〜20kHzのワイドな再生周波数帯域、教科書どおりの完璧な拡散性いうだけあって、鳥肌モノでした。ただし低音はでません。
『四月は君の嘘 僕と君との音楽帳』
トラック3:サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
高域の細かい音まで拾ってくれるのでバイオリンの技法まで伝わってきます。特にバイオリンのE線の素材(バイオリンに使われる弦)までわかりそうな再現力はさすがとしかいいようがありません。
迫ってくる音色には驚きました。ただし低音はでません。それでもバイオリンやピアノはそこまで強い低音を求めないので”音楽を見る”にはとても良いスピーカーです。
『デビュー20周年アルバム THE REWRITTEN MEMORIES』
トラック1:キス・ザ・レイン(オーケストラ版)
オケになるとややスケール感はなくなります。それは低域の要素がないからです。そうはいってもペア30万円のクラスですので、音としては、十分満足できるレベルです。中高域の再現性は高いので、ここに適合する音色はすこぶる良いのが分かります。
『トリロジー』
トラック1:ユーアー・マイ・エヴリシング
この曲は、鮮度の良い中高域が良く出てきます。そのためこのスピーカーの構成にはまります。ハマった時の音は最高で、静けさと広がり、特にシンバルとかブラシの音色の伸び方はキレイに感じられます。そしてジャズ特有の”乾いた空気感”もでているので、相性は抜群に良いです。
総評
これらペアのスピーカーでは低音がでません。ここを改善するには専用のウーファーを購入すれば良いです。また、全体的に乾いた音色が特徴ですが、変な色付けもないので、デザインさえ好めば最高のスピーカーと言えるでしょう。
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