DALIのMENUET SEが手に入ったので試してみました。

DALIとは

DALIについて

童話の国、デンマーク。アンデルセンの故郷はまた、インテリア工芸の国としても有名で、勤勉で素朴な国民性と、広大で豊かな森林資源から産出される良質な木材により、優れたインテリア工芸品を創りだしています。国内には高級家具メーカーや、世界有数のスピーカーメーカーの生産拠点が点在しています。
DALIは1983年、ピーター・リンドルフによりデンマークに設立されました。同社は北欧を代表するAudio Nordグループのスピーカー製造・販売部門で、DALIの名称は「Danish Audiophile Loudspeaker Industries」に由来します。入念に仕上げられた高級ブランド家具を彷彿とさせる外観と、厳選されたパーツのクォリティーを最大限発揮する独自の技術で、欧米ではハイエンドスピーカーブランドとして確固たる地位を築いております。DALIは新しいリファレンスを追い求め常に進化しつづけます。確かな技術とヨーロッパの伝統に培ったサウンドをたっぷりとご堪能下さい。

Musical Emotion

オーディオ装置の存在を感じさせずに、もっと気軽に音楽を心から楽しんでもらいたい。DALIはそんな願いから”Musical Emotion(音楽の豊かな感情)”を標榜し、研究開発をスタートしました。
スピーカーシステムでは一般的に周波数特性が重視されますが、DALIは位相特性にも着目し、ドライバーユニットとネットワーク回路の完全なマッチングを図るべく一体となって開発。信頼性のあるパーツと確かな技術で入念に作り上げられ、結果として低損失を実現しました。また、フラットなインピーダンス特性は急激な負荷変動を与えない”アンプにやさしい”設計となっております。
※メーカーサイトから引用(https://dmimportaudio.jp/dali/about/index.html)

MENUETシリーズ

1992年、初代MENUETはDALI 150 MENUETとして発売されました。以来、25年余りにわたりROYAL　MENUET、MENTOR　MENUETとして少しずつその名と仕様を変えながらも、その伝統を貫き続け、4世代目にあたる本モデルは、いずれのシリーズにも属さない、その名もDALI　MENUETと名付けられました。新しく生まれ変わったDALI　MENUETは最も古く、最も新しいDALIスピーカーです。

今回発売される「DALIMENUETSE」は、現行「DALIMENEUT」に、そのさらなる魅力と可能性を引き出すための、様々なチューニングを行い、コスメティック・デザインにも特別な変更を施しました。新しいスペシャル・エディションの誕生です。DALIMENEUTSEは「もっとも印象的なDALIスピーカー」として登場しました。

MENUETとMENUET SEモデルの違い

MENUETの無印モデルに、比べてMENUETのSEモデルは高品質なパーツが使われております。エンクロージャー(箱)は天然木が使われており、ネットワークは高級スピーカー御用達のMundorf製、ネットワークボードは制震性の高いベークライト、SPターミナルはDALIのフラッグシップ機であるEPICON製のターミナルなどという、DALIのようなSP専売メーカーだからこそできるクォリティーを２０万円代で収めているのはすごいことです。下記が比較表です。

	MENUET	MENUET SE
内部配線	銅線	銀メッキ無酸素銅線
コンデンサー	Bennic製汎用電解コンデンサー	Mundorf製高級コンデンサー
ネットワークボード	ハードボード	ベークライト
SPターミナル	RUBICONグレード	EPICONグレード
エンクロージャー	MDF	天然木

外観

視聴機の紹介

スピーカー:DALI MENUET SE
パワーアンプ:DENON PMA-SA11(プリメインアンプのパワーのみ使用)
プリアンプ:RME ADI-2 DAC fs(DAコンバーターも同時に使用)
スピーカーケーブル：Amazonベーシック12ゲージ(無酸素銅99.9％)

パソコン→USB接続→ADI-2 DAC FS→プリアウト→PMA-SA11→スピーカーの順番、視聴はAmazonMusicHDから行いました。

視聴レビュー

『Dear Music 15th Anniversary Album(通常盤)』平原綾香
トラック14:Time To Say Goodbye (Concert Tour Version)
海外製らしい乾いた音色傾向はあるが、彼女の図太い中低域が艶やかで甘美に聞こえる。
高域はソフトドームなのに、どこまでも伸びるのは圧巻だった。そもそも、無印モデルのMENUETでもボーカルと相性が良いのですが、ＳＥ(スペシャルエディション)の艶やかさと透明感は別格でした。

『映画「マチネの終わりに」オリジナル・サウンドトラック』
トラック23:アストゥリアス(福田進一)
トレモロの滑らかな心地よい音色はたまらない。途中ラスゲアード奏法という、指や腕の上下動で和音を素早く連打します。このかき鳴らし感がものすごくリアリティあり、分解力のあるＳＰという印象です。低中高の鳴り方はＳＰのサイズ感並ではあるが、どこかにかたよらず確り下から上まで鳴らしてくれます。

『怪盗』back number
最初の一音から艶っぽい印象です。
声に奇麗な光沢感があり、ＤＡＬＩらしい印象を受けます。
決してスケール感は広くないですが、女性ボーカルと同様に男性ボーカルも甘美
でキレイです。なんだか、ビンテージスピーカーを聴いているかのような錯覚をしてしまいます。

『TRUTH THE SQUARE』T-SQUARE
トラック5:トゥルース
色々な音楽を聞いてこのスピーカーが艶っぽいことは分かりました。ということで、このスピーカーにぴったしな音源を持ってきました。やはり聞いてみると、もうね。ＥＷＩがあまりにも艶やかでキレイすぎる。ギターも、ドラムス、も音源に「艶」「艶」というこれでもかという印象で乗っかってくるので聞いていてとても楽しい。それいて濁ることなくきっちりならしてくれるところもうれしいです。

『プレシャス』小林香織
トラック12:Nothing’s Gonna Change My Love for You (Bonus Track)
サックスです。もう最高です。艶々です。私も小さい頃はサックス吹いていましたが、もうリアリティありまくりでたまりません。サックスのためのスピーカーといっても過言ではありません。

総評

中高域にDALI独特の艶っぽさが備わったブックシェルフスピーカーです。分解力も高く、１ランク高いスピーカーな印象です。その代わり、アクセサリーで変わる変化量が大きいので電源ケーブルや
スタンド、インシュレーターにこだわってもよいと思います。現在値上がりしましたが、この音でこの価格帯で入手できるのはコスパ良すぎです！！！私はレビューワーで、あまりテンション上げないように心がけているつもりですが、これはあがってしまいました。もう最高です！！！！