テクニクスのスピーカー「SB-C700」

2023年末ぐらいにSB-C700生産完了ということで展示品処分を買ってまいりました。早速視聴してみると「?!」という感じに技術者の意気込みを感じました。まさに「聞いてみな。飛ぶぞ!」です。

仕様

【形式】
・同軸 2 ウェイ 2 スピーカー バスレフ型
【使用スピーカー】
・ウーハー / ツィーター :同軸 16 cm 平板型 ×1 / 1.9 cm ドーム型 ×1
【クロスオーバー周波数】
・2.5 kHz
【再生周波数特性】
・40 Hz – 100 kHz( – 16 dB), 45 Hz – 80 kHz( – 10 dB)
【出力音圧レベル】
・85 dB / 2.83 V(m)
【インピーダンス】
・4 Ω
【許容入力(IEC)】
・定格 50 W, 最大 100 W
【外形寸法(W×H×D)】
・220 × 336 × 286 mm(ネット、ターミナル含む)
【質量】
・約 8.5 kg(1 本)カラー-W(ホワイト)
【付属品】
・スピーカーコード(1.2m)×2、取扱説明書、保証書
メーカーサイトより引用

外観

フロントです。特徴あるスピーカーの形状ですが、キャビネットはアーチ状剛性板を採用し最厚部で40mm、回折反射を低減しながら、徐々に厚みを変化させた偏肉構造とすることで、板の共振を分散、減衰させています。高光沢ホワイトカラーは塗装→サンディング→ポリシングを職人技で磨きあがれて美しい仕上げになっております。

ユニット部です。こちらは同軸平板2ウェイユニット(同軸 16 cm 平板型 ×1 / 1.9 cm ドーム型 )仕様となっており点音源化を実現しています。広帯域に渡りピークディップのない、滑らかな指向特性が特徴です。なお、ウーファー側はカーボン繊維、ドーム型ツイーターは軽量アルミニウムとなっています。ここはかなりメーカーページにて説明がございますのでこちらをご確認ください。

サイドです。アーチ状になっており、板の共振を分散、減衰させています。

天板です。キレイなホワイトカラーが輝きますが照明焼けが心配です。カバーが必要です。

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背面です。このバスレフポートは、パラボラ形状を採用しているそうで、ノイズの少ないスムーズな重低音を実現してくれるそうです。

スピーカーポートはバナナプラグ対応品となっており極太ケーブルも容易に接続が可能です。※新品時はバナナプラグの穴部分にキャップがついているので外して使う必要があります。写真では左側(黒)はキャップをつけたまま、右側(赤)はキャップを外した状態です。

背面にはスピーカー品番シールが貼っております。ヤマハのスピーカーでもそうでしたが、デザイン性を意識した考え方は嬉しいですね。

フロントのTechnicsのロゴがカッコイイです。

サランネットは磁石式タイプとなっており、取外しのしやすさが容易です。

付属のOFCスピーカーケーブルです。視聴時はこちらを使います。

説明書です。

説明書にはTechnicsのスローガンが書かれています。

保証書です。1年間です。

外観はバッチリですが、キャビネットの内側もメーカーサイトでは熱く語られています。正直このスピーカーが10万円台というのがどうもバーゲンプライスというか安いというか、コスパ良すぎだろうという仕様になっています。さすがパナソニックです。

視聴機の紹介

スピーカー:Technics SB-C700
プリメインアンプ:LAXMAN SQ-N100(後継機はSQ-N150?)
CDプレーヤー:LAXMAN D-N100(後継機はD-N150?)
※RCAケーブルは普通の赤白ケーブルです。
※電源ケーブルは付属品を使います。
※Luxman D-100→SQ-N100
※スピーカーケーブルはスピーカー付属品です。

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視聴レビュー

TVアニメーション「マリア様がみてる~春~」サウンドトラック
トラック05:祐巳のテーマ~original version

ワルツ形式の曲でストリングス、ピアノ、フルートの構成です。
聴いた瞬間に「音の焦点」がピタっと合うのは驚きました。音色はモニターよりな傾向でありつつナチュラルトーンで、音場はハイエンドのような広くはないが、まとまり感のある印象は現代のテクニクストーンです。
耳障りもよくて聞きやすく、アンプの持ち味もしっかり活かせています。

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THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER Cute jewelries! 002
トラック05:女の子は誰でも

カバーソングで、女性ボーカルです。
太い中域からくるボーカルがずばっと鳴らしてくれます。
それをもとにバックバンドが良い感じに追加され響いてくれます。
下手な色付けがなくプレーンな印象ですのでとても使いやすいスピーカー
の印象です。

日本コロムビア
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総評

テクニクスの中では入門クラスですが、メーカーの位置づけはプレミアムクラスです。

そしてこのスピーカーは「まじめ」である印象がよく分かりました。
CDを入れた瞬間に「この楽曲はなんだろうか?」と分析してそれに適した音の広がり方をしてくれます。
ボーカルメインなら、「まずはボーカルをきちんとならす。それからバックバンドをならす…….」という骨組みが構成されており、とても理屈的で変な無駄がありません。頭の良い人が作ったんでしょう。すごいです。

音は中域から高域にかけて鳴りますが、低域も程よく出てくれます。好みが分かれるかもしれませんが、隠れた名機です。ホームシアターでよく使われるUB-9000を使っており、音を気に入っているのであれば、これはドンピシャだと思います。UB-9000のような音傾向です。テクニクストーンだからそりゃあそうかという話ですけどね。

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