エプソンの4Kプロジェクター「EH-LS10000」

2015年に発売したエプソンの4Kプロジェクターです。日本で初めてのレーザー光源を搭載したタイプで発売当時は賑やかでした。筆者も発売近辺でアバックの視聴会に参加したのを覚えています。ニュートラルな映像と映像の奥行きが絶妙にでてくる映像美は素晴らしかったです。そんなEH-LS10000も9年がたちます。9年目のいま、値段がお安くなってきたので中古で買ってみることにしました。

スペック

仕様概要
型番EH-LS10000
方式3LCD Reflective方式
液晶パネルサイズ(対角)0.74型ワイドポリシリコンTFT反射型液晶パネル(16:9)
液晶パネル画素数(横×縦×枚数)1920×1080×3
対応解像度4096×2160
有効光束(白の明るさ)1,500lm(最大)
カラー光束(カラーの明るさ)1,500lm(最大)
コントラスト比無限(注1)
色再現性フル10bitカラープロセッシング(約10億7000万色)(注)一部12bit処理
外形寸法(W×D×H)/質量550mm×553mm×225mm(突起物含まず)/約18.0kg
投写レンズ2.1倍電動ズームフォーカスレンズ F:2.5-3.7 f:21.3-44.7mm
レンズシフト上下90%、左右40%(注2)
投映サイズ(対角)30型~300型
接続端子13RCA(コンポーネント)×1/ミニD-Sub15pin×1/HDMI®×2(1つはHDCP2.2対応)/1RCA(コンポジット)×1
接続端子2RS232C×1/トリガーアウト×2/RJ45端子(ネットワーク用)×1/USBタイプB(注3)×1
入力信号480i/60Hz、480p/60Hz、576i/50Hz、576p/50Hz、720p/50・60Hz、1080i/50・60Hz、
1080p/24(注4)・30(注4)・50・60Hz、4K×2K/24・25・30・50・60Hz(3840×2160)、4K×2K/50・60Hz(4096×2160)、NTSC、NTSC4.43、PAL、M-PAL、N-PAL、PAL60、SECAM
VGA、SVGA、XGA、SXGA、WXGA、WXGA++(VGA以外は全てアナログのみ対応)
騒音レベル19dB(最小)
光源レーザーダイオード
動作温度5℃~35℃(非結露)
電源AC100V~240V ±10% 50/60Hz
消費電力
(明るさ切り替え「高」/スタンバイ時)
459W/2.8W
同梱物電源コード(3.0m)/自照式リモコン(電池付)/HDMI®ケーブルクランプ(2個)/3Dメガネ一式/USB充電AC電源アダプター/取扱説明書(冊子/CD-ROM)/保証書

メーカーページより引用

外観

【フロント】電動シャッター式です。経年劣化でギアの油がにじんでいます。最近のヤフオクを覗いても同様に油がにじんでいる個体が多いようです。

【トップ】波打つ形状が印象的です。ブラックカラーの塗装で表面がざらざらとしており、カメラのような高級感です。

【サイド】

本体パネルの操作はここからできます。使わないときは収納できます。こういった工夫がしっかりしているだけではなく、使いやすさもあるので、さすがのエプソンです。

【リア】リアカバーがついていますので、ケーブルが外観から隠れる仕様です。ケーブルが見えないことでスッキリとした見た目になります。

背面カバーを開けると接続端子や埃カバーなどが露出されます。

埃カバーはドアの扉のように開いて開けられます。これが非常に開けやすくて取り出しが便利です。こんなプロジェクターみたことがないです。お客さんに寄り添った技術力のあるエプソンです。

EH-LS1000の製造はMade in Japanです。これは初期ロット200台が国内製造でそれ以降はMade in Chainaになるようです。

リモコンは撮影し忘れましたのでメーカーページより引用しました。

リモコン

ライト発行時

リモコン

このほかに説明書や電源ケーブルなどが付属します。

視聴機の紹介

ブルーレイレコーダー:panasonic DMR-ZR1
HDMIケーブル:エイム電子 LS3-15

視聴レビュー

ドラマやアニメどれも高クォリティーな画質です。色純度がニュートラルで安心して映像を楽しめます。人物の肌や衣類などの質感に落ち着きがあり、アニメは色乗りが良く立体的に感じられます。特に暗闇のシーンは見ごたえがあり映像の世界に入り込むような感覚におちいります。

【ダイナミック】
明るい部屋に適した画質です。

【リビング】
映像が明るく鮮やかな画質です。

【ナチュラル】
暗い部屋での視聴に向いている画質でメーカーが言うにはこのモードから色調整することをおススメされています。

【THX】
THXが認定した画質です。

【シネマ】
暗い部屋でコンサートやシネマを楽しむ画質です。

【デジタルシネマ】
映画館で使用しているデジタルシネマと同じ色域で映像を投写できる画質です。

【Adobe RGB】
Adobe RGBの色空間を使って投写できる画質です。

【液晶アライメント】
やや粗い気がします。個体差はあると思いますが、筆者の個体は調整を追い込んでもやや赤軸がずれてしまい白い字幕がやや色被りするように見えますが、細かい差ではありますが……..

【Super-resolutionとフレーム補間モード】
EH-LS10000は4K出力できますが、4K/60HzはYUV4:2:0までで、4K出力時はSuper-resolutionやフレーム補間が制約されます。Super-resolutionやフレーム補間を使う場合は2K出力でしょう。

2K出力で倍速補間の精度は同じころに発売した他メーカーよりもヌルヌルな気がします。破綻も少なく使いやすい仕様となっていると感じられます。なのでヌルヌルで映画やアニメ見たい人には向いています。

ちなみに筆者は4K/60Hz出力で落ち着きました。

【4K/60Hz出力時の画面】アスペクト以外のモードがグレーアウトされ選択できなくなります。

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総評

EH-LS10000は名機です。アニメや映画のクォリティーを保った上で向こうの世界に行けるほどの没入感が得られる数少ないプロジェクターです。デメリットはアライメントの精度が普通というぐらいでケチをつける部分を粗さがししない限りすばらしい出来具合に仕上がっています。

現在、中古相場だと10万円以下で買えるようですのでお得かと思います。是非ご縁がありましたら入手してみてください。

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