2023年3月下旬にプレスリリースされてから「めっちゃ高いやん。買えないよー」と思っていたら2024年12月頃に「値上げするよー」と言われ「買うしかないじゃん」と思い買うことになりました。

仕様
搭載パワーアンプ数 | 15ch |
定格出力 (8Ω、20Hz ~ 20kHz、THD 0.05%、2ch駆動) | 150W+150W |
実用最大出力 (JEITA: 6Ω、1kHz、THD 10%、1ch駆動) | 260W |
適合インピーダンス | 4 ~ 16Ω |
周波数特性 | 10Hz ~ 100kHz (+1, -3dB、ダイレクトモード時) |
S/N比 | 102dB (IHF-A、ダイレクトモード時) |
無線LAN | ネットワーク種類(無線LAN 規格): IEEE 802.11a / b / g / n / ac準拠(Wi-Fi® 準拠) セキュリティ: WEP 64bit、WEP 128bit、WPA/WPA2-PSK(AES)、WPA/WPA2-PSK(TKIP)、WPA3-SAE(AES) 無線周波数: 2.4GHz / 5GHz |
Bluetooth | バージョン: 5.0 対応プロファイル : 受信: A2DP 1.2、 AVRCP 1.5 送信: A2DP 1.2 対応コーデック: SBC 周波数帯域 / 送信出力 / 通信距離 : 2.4GHz 帯域 / Class 1 / 約30m (見通し距離) |
HDMI端子 | 入力×7 ※ 8K60AB / 4K120AB(最大40Gbps)対応 モニター出力×2 ※ 8K60AB / 4K120AB(最大40Gbps)対応、eARC/ARC対応(MONITOR 1) ゾーン2出力×1 ※ 4K60Hz対応 |
音声入出力端子 | アナログ音声入力(アンバランス)×6、アナログ音声入力(バランス)×1、PHONO入力(MM)× 1、 光デジタル入力×2、同軸デジタル入力×2、17.4chプリアウト(アンバランス)×1、 サブウーファープリアウト(バランス)×4、ゾーンプリアウト×2、ヘッドホン出力×1(フロント) |
その他の入出力端子 | Network×1、USB-A×1(フロント)、USB-A×1(リア、5V/1.5A 給電専用)、 セットアップマイク入力×1(フロント)、RS-232C ×1、DCトリガー出力×2、リモートコントロール(IR)入出力×各1 |
外形寸法(フット、端子、つまみ、アンテナを含む) | アンテナを立てた場合 W434 × H259 × D498mm アンテナを寝かせた場合 W434 × H195 × D498mm |
質量 | 32.0kg |
電源 | AC 100V、50/60Hz |
消費電力 | 1,100W |
待機電力 | 0.1W (ネットワークコントロール、HDMI パススルーオフ時) 0.5W (CEC スタンバイ) |
付属品 | かんたんスタートガイド、保証書、リモコン、単 4 形乾電池×2、セットアップマイク、マイクスタンド、 Wi-Fi/Bluetooth アンテナ×2、ケーブルラベル、電源コード |
※メーカーサイトより引用
外観
外箱

中を開けるとさらに箱があります。

開封すると付属品が出てきます。

ようやく本体がでてきました。

フロント

トップ

サイド

リア

リア(拡大)

アンダー

付属品(箱)

付属品(箱開封すると…..)

付属品がでてきました。

測定マイク

リモコン

リモコン(発光はグリーン色になります)

メニュー画面

余談ですが、背面の保護キャップはRCAはオーディオテクニカ製、HDMIはサンワサプライのものを選びました。様々なメーカーから出ていますが一番無難です。



視聴機の紹介
フロントSP:DENSO TEN ECLIPSE TD712zMK2
センターSP:DENSO TEN ECLIPSE TD712zMK2-S
サラウンドSP:DENSO TEN ECLIPSE TD712zMK2
サブウーファー:DENSO TEN ECLIPSE TD316SWMK2
フロントプレゼンス:Cambridge Audio Minx Min12
サラウンドプレゼンス:Cambridge Audio Minx Min12
センタープレゼンス:Cambridge Audio Minx Min22
AVアンプ:DENON AVC-A1H
ブルーレイプレーヤー:Panasonic DMR-ZR1
プロジェクター:Victor DLA-V90R



視聴レビュー
第一印象はパワーで根底から「しなやかに」「力強く」全体に広がるようなムービーサウンドで圧巻です。AVC-A110でも低域から「ぐいっ」と中高域に向けて鳴らす印象的で、DENONらしさを感じましたが、さらに上がありました。音の偏りもなくニュートラルでAV用途らしい色付けのない感じはまさにAVアンプの頂点と言えるでしょう。
『すずめの戸締り4K Ultra HD Blu-ray』
視聴モードは「Direct」、冒頭0:05:20~、主人公のすずめが廃墟を歩くシーンですが、土の道や水たまりを歩く音がとても「素直」で安心して楽しめます。
その「素直」の中には収録された細かな動作音も再現されリアリティを感じさせます。
0:11:22~閉じ師の草太が煙が出てくる扉を封印するシーンですが、煙が街中を倒れる際のダイナズムな深い低音に驚きます。
草太がすずめを助ける際に上から廃墟の破片が落ち、ケガする際の切れ味が、鋭く、「ヒィー」と恐怖を感じさせるような響き方をします。
そして草太が扉を封印する際の鍵をかけ、煙が一掃され、タイトル、「るーるーるるるるー」と描写が瞬時に切り替わっても、それぞれの
表現をきっちり再現してくれるので作品においてかられることなく集中して見られます。
すこし飛んで1:49:40~、すずめが扉の向こう側ですずめの子供の頃と出会うシーンですが、ほんわりした空気感の中に心地よい風や虫の鳴き声が良いです。
スタティックもダイナミクスも再現性はとても高く感じられます。

『ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~』
冒頭0:14:26~、榎本夏樹が回想で「告白、予行練習だよ!」というセリフが、「告白/予行練習/だよ!」とそれぞれの小節が「丁寧」に再現され、お部屋全体に「深く」広がりジーンときました。
このシーンの周辺で瀬戸口優がドアを開け閉めする音も「深く」「無骨」ですごかったです。
エンディング0:57:45~、 始まった瞬間に大先生室屋のバイオリンが聴こえるのですが、高域が「キラキラ」「やさしく」のびます。そのあとに、榎本夏樹(CV:戸松遥)、早坂あかり(CV:阿澄佳奈)、合田美桜(CV:豊崎愛生)という順番でそれぞれソロが入ってきますが、これもまた「太く」「艶やか」「キラキラ」「やさしさ」があり、ドラムスのキレのよいアタックも良いです。同時に歌うシーンは、それぞれの分解力の高さも申し分ありません。これまで聞いたAVアンプの中でも最も綺麗な歌声を再現してくれます。AVアンプなんだけどクォリティーはピュアです。、良いAVアンプだと感じられます。

総評
国産メーカーの中で最も高価な一体型AVアンプです。ポテンシャルも高く、低音は深く、中音は太く、高音はどこまでもしなやかにのびる音色はすごいと感じます。このクラスの買換えはAVC-8500Hからのユーザーが多いと思いますが買換えは「アリ」だと感じます。あらゆる面が凌駕しています。ただAVC-A110からの買換えは完全に「アリ」だとは言いにくくて、AVC-A110は110周年記念だけあって”耳に残る音楽性”があります。もちろんクォリティーはAVC-A1Hでボリュームを上げたときに明らかにAVC-A110は再現性の難しい部分がでてきますが、好きな人は好きな音な訳ですので迷うわけです。
ちなみに、基本的に私の比較視聴はすべて純正電源ケーブルで行っていますので、音楽性の高い電源ケーブルを使えばAVC-A1Hは完全無欠なパーフェクトな存在になると思います。

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