ゼンハイザーのサウンドバー「AMBEO Soundbar Plus(7.1.4ch)」

初めて20万円クラスのサウンドバーを買ってみました。
果たして買ってよかったのか……と思いましたが杞憂に終わりました。
物凄いポテンシャルの持主でした。最高のサウンドバーをご紹介します。

仕様

チャンネル数:7.1.4ch
アンプ種別:D級
オーディオ出力:400W(実効値)
スピーカー数:9個
ウーファー:2個
広帯域チューナー:7個
周波数範囲:38Hz~20kHz(-3db)
オーディオプロセッサー:クアッドコアSOCプロセッサー,1.8GHz
供給電圧範囲:100~240VAC,50/60Hz
出力:最大2A
スタンバイ時消費電力:1.9W
寸法:約105.1×7.7×12.1cm(足あり)
寸法:約105.1×7.5×12.1cm(足なし)
重量:約6.3kg
その他:ARC/eARC対応,
※詳しくはコチラよりご確認お願いします。

【スピーカーユニットについて】
自社開発された4インチのロングスローウーファーを2個、アルミコーン仕様のハイエンドフルレンジドライバーはフロントに3つ、サイドに2つ、天井方向に2つ、全部で7個のフルレンジドライバーを搭載し、合計9個のドライバーを搭載。そして9chの出力を持つ400WのD級アンプを搭載。
※メーカーサイトより引用

外観

フロントです。ボディーとネット部分はブラック調で映像の邪魔にならないデザイン設計です。単体スピーカーのようにネットは外せません。ネットの内側には3つのフルレンジドライバーが搭載されています。なお、朝日木材加工のSUONI SN-2110DMに設置していますが、収まるサイズ感となっており、競合メーカーよりも扱いやすいです。

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トップです。丸形のアルミパンチの内側に4つのフルレンジドライバーが搭載されております。本体に搭載されているマイクで音場測定するため気にしなくても良いですが、できる限りテレビの陰にならないように設置がおススメです。

サイドです。こちらにも両左右にフルレンジドライバーが搭載されています。こちらも同様にテレビや障害物の陰にならないように設置するのがおススメです。

ダウンです。ダウン部にはねじ穴と滑り止め防止ゴムがついております。

接続系統は、POWER IN(メガネ端子)、PRE OUT SUB(サブウーファー用出力端子)、AUX(アナログ音声LR入力)、USB(5V-1A)、オプティカル入力、HDMI×2系統入力、HDMI TV ARC/eARC、Ethernet(RJ45)となっており、その他にBluetooth接続が可能となっております。※右端のボタンはSET UP用で、小さい穴はResetです。

リモコンです。質感が素晴らしいだけではなく、滑り止めのゴムもついているので扱いやすいです。なお電池はボタン仕様となっております。

HDMIケーブル1メートル×1本(ゼンハイザーロゴ入りです)

電源ケーブルはKONIC製です。

説明書各種です。困ったらここから確認可能です。

初期設定は専用アプリ「Smart Control」から行います。このアプリを使って部屋の環境測定等を行えば準備完了です。

ダウン部分に滑り止めのゴムがついていますが、インシュレーターを使った方が音離れが良くなります。おススメのインシュレーターを貼っておきます。※筆者は旧モデルを使っています。

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AMBEOサウンドが搭載されているサウンドバーなのでAMBEOのONとOFF機能が使えます。そもそもAMBEOサウンドとは『3Dサウンド・イマーシブオーディオにおけるゼンハイザーの商標登録された立体音響名称です。録音、ミックス、リスニング(再生)の全てのオーディオソリューションを網羅しているゼンハイザーで使われているものです。加えてドイツを代表する研究機関のフラウンホーファーとの共同開発による独自のアルゴリズムを用いた立体音響テクノロジーでビームフォーミング、バーチャルスピーカーのチャンネルマッピングを含めた様々な技術を高性能なキャリブレーションを通して実行。 音響とテクノロジーの両面を高いレベルで融合させ、物理の法則を超えた包括的なリスニング体験をたった一台で届ける、全てが魔法のような技術です。』となっています。

AMBEOサウンドOFF

AMBEOサウンドON

AMBEOサウンドが「ON」だと音に立体的になり臨場感が良くなります。基本的にAMBEOは「ON」で使います。

視聴機の紹介

テレビ:TOSHIBA REGZA 55X930
STB:APPLE Apple TV 4K 128GB
HDMIケーブル:AIM LS2-10
サウンドバー:AMBEO Soundbar Plus(7.1.4ch)

Apple(アップル)
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視聴レビュー(映像系)

『マチネの終わりに』
ロマンス映画です。
AMBEOをオンにして「映画モード」で試しました。

最初に思ったのが「セリフの明瞭感やBGMの存在感は当たり前、SNが高く再現性豊かなサウンドバーだ!」という感じがしました。

特に際立つのは静かなシーンです。BGMはBGM、セリフはセリフ、空気音は空気音といった感じにそれぞれのバランスがきちんと切り分けてくれるだけではなく、お部屋と同調もしてくれるのでさすがだと感じました。

ここまでのクォリティーは一体型AVアンプ(YAMAHAのRX-A8AやA6Aで聴いているかのような感じ)に近いとも感じました。ただし、AVアンプで構成するシステムとの違いは後ろにスピーカーがないので後ろからくるような音はでませんし、大型スピーカーを使えば話は変わるかもしれません。

それでも、チープなシステムでの構成、同一スピーカーを構成できない環境下であれば、こちらを選んだ方が違和感なく楽しめるかと思います。ちなみにAMBEOをきるとナチュラルな音になるもののベールを一つ追加したような音になるので、映画はあった方が良さそうに思えます。

出演:福山雅治, 出演:石田ゆり子, 出演:伊勢谷友介, 出演:桜井ユキ, 出演:木南晴夏, 出演:風吹ジュン, 出演:板谷由夏, 出演:古谷一行, 監督:西谷弘, Writer:井上由美子
Amazon APIのアクセスキーもしくはシークレットキーもしくはトラッキングIDが設定されていません。「Cocoon設定」の「API」タブから入力してください。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー (字幕版)』
アクション映画です。
AMBEOをオンにして「映画モード」で試しました。

「AMBEO Soundbar Plus(7.1.4ch)」は音表現が素晴らしいので、こういったアクション映画も楽しめます。

例えば1章のマーティが未来に帰るシーン。鐘の「ゴーン」という音、風の「ヒーューヒュー」という音、雷の「ビリビリ」する音、そしてBGMの音がすべて埋もれることなく出てきます。それでいて音空間も広いのでしっかり楽しむことができます。

もっと迫力が欲しい場合は専用のウーファーを買えば良いので、こういった迫力ある映画も十分にこなせます。サウンドバーだけではずぶとい低音は出ませんのでご注意ください。

出演:マイケル・J・フォックス, 出演:クリストファー・ロイド, 出演:メアリー・スティーンバージェン, 出演:トーマス・F・ウィルソン, 出演:リー・トンプソン, 出演:エリザベス・シュー, 出演:ジェームズ・トルカン, 出演:マット・クラーク, 監督:ロバート・ゼメキス, プロデュース:ニール・キャントン, プロデュース:ボブ・ゲイル, Writer:ボブ・ゲイル, Writer:ロバート・ゼメキス
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『ラ・ラ・ランド(字幕版)』
メロドラマです。
AMBEOをオンにして「映画モード」で試しました。

音数が多い作品にも「AMBEO Soundbar Plus(7.1.4ch)」は最高に活躍します。

最初のシーン。高速道路でみんなが降りて歌いながら踊る場面はとても音数が多いくて有名です。歌はもちろん、車の上に乗る音、車のドアを閉める音、車の台数が多ければ音も大量にでます。どれも1音1音埋もれることなく再現されるだけではなく、位置関係も音でわかるのはもちろん「微妙」な部分までよく分かってしまう高性能なサウンドバーです。もう作品を夢中で夢中で見てしまいます。

出演:ライアン・ゴズリング, 出演:エマ・ストーン, 出演:カリー・ヘルナンデス, 出演:ジェシカ・ローゼンバーグ, 出演:ソノヤ・ミズノ, 出演:ローズマリー・デヴィット, 出演:J・K シモンズ, 出演:フィン・ウィットロック, 出演:ジョン・レジェンド, 監督:デイミアン・チャゼル, プロデュース:モリー・スミス, プロデュース:トレント・ルッキンビル, プロデュース:タッド・ルッキンビル, Writer:デイミアン・チャゼル
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『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』
恋愛アニメの映画です。
AMBEOをオンにして「ナチュラルモード」で試しました。

映画作品なので「映画モード」で試したいのですが声が高域よりになって聴きづらかったので「ナチュラルモード」にしました。

セリフがソフトでやや抜けの良い印象がとても心地よく聞こえます。
音楽性が高いサウンドバーのため、演技にもリアリティが増し、より作品に集中できます。

複数あるスピーカーのまとまり感も良いため、サラウンドで構成した際の同一スピーカーを構成しない限りここまでの再現力はでてこないので、そういった意味でも優秀です。

出演:石川界人, 出演:瀬戸麻沙美, 出演:水瀬いのり, 出演:東山奈央, 出演:種﨑敦美, 出演:内田真礼, 出演:久保ユリカ, 監督:増井壮一, Writer:横谷昌宏
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『Hikaru Utada: Laughter in the Dark Tour 2018』

女性ライブ映像です。
AMBEOをオンにして「音楽モード」で試しました。

音の広がり、静けさ、どれをとっても良いのですが、、、一番は「音楽を聞いていて楽しくなりました」ピュアやAVアンプのような鳴り方はしませんが、とにかく「音楽が楽しい」これにつきます。

視聴レビュー(音楽系)

iPhoneからApple MusicをBluetoothで視聴しました。

『SUPER EUROBEAT presents 頭文字D ~D SELECTION 3~』
トラック04:BOOM BOOM JAPAN

頭文字Dの挿入歌になったハイテンションサウンドです。
音の広がりとキレがあり楽しく音楽を聴くことができます。ゼンハイザーなので高域よりかと思いきや、意外とナチュラルに近い鳴り方です。音もぼやけることなく、タイトに鳴らしてくれるので好印象です。サウンドバーなので図太い低音はそこまで出ませんが、それは専用ウーファーで任せれば良い話です。

メインアーティスト:VARIOUS ARTISTS
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『TODAY IS ANOTHER DAY』
トラック07:心を開いて

音楽豊かに聴けます。ボーカル、バックバンド、すべて切り分けてセパレートのようにならしてくれるため満足度が高いです。さすがはゼンハイザーといった所でしょう。オールマイティーです。

ビーグラム
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総評

一言で「最高」です。これにつきます。ここまでの音バランス、解像度、包囲感、どれをとっても高次元で再現してくれます。本当にちゃんとしたAVアンプと同一クォリティーのスピーカーを用意した時と同様な表現力が出てくれるので驚きました。長期的に飽きのこない、というより「これ以上何を求めるのか?」と言ってもいいほどの実力機種です。お高いですけどぜひお試しください。

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