皆さんはVienna Acoustics(ウィーンアコースティクス)と呼ばれるメーカーをご存じでしょうか?オーストリア・ウィーンで1989年に創業されたスピーカーメーカーです。
今回、Vienna Acoustics(ウィーンアコースティクス)が誕生して間もない頃に開発されたスピーカーが中古店にて発見!
値段交渉したらおこずかいで買える値段になったので試してみました。
スペック
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:14cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
インピーダンス | 6Ω |
再生周波数帯域 | 42Hz~20kHz |
音圧レベル | 89dB |
許容入力 | 180W |
外形寸法 | 幅170x高さ350x奥行260mm |
重量 | 8.5kg |
外観
こうして外観を見ていくと、クォリティの高さが伺えます。当時14万円という定価ですから驚いてしまいます。
視聴機の紹介
スピーカー:Vienna Acoustics(ウィーンアコースティクス)S-1
アンプ:YAMAHA RX-A3020
ブルーレイプレーヤー:SONY BDZ-EX3000
スピーカーケーブル:Amazonベーシック12ゲージ(無酸素銅99.9%)
RX-A3020をピュアダイレクトモードにして2チャンネル、BDZ-EX3000にてCDとブルーレイを再生して音楽や映像を視聴しました。
視聴レビュー
『カードキャプターさくら ― オリジナル・サウンドトラック 3』
トラック11:封印の獣ケルベロス
広大な音場空間がよく表現されています。スピーカーの中に一つの空間があるようななり方をしてくれますのでとてもリアリティあふれる音が聴けます。特に弦楽器の再現性は格別です。
20世紀頃のオーディオ製品は中低域に特徴がある音作りが多いのですが、S-1はそこまで思わせない音作りで現代でも通用してくれます。
トラック12:友へ
ボーカルにコーラスが入ったタイプの音源です。ボーカルのリアリティあふれる歌声がとても癒されます。S-1はソフトドームのツィーターが採用されていますが、リボンツィーターのように高域はどこまでも伸びてくれます。いつまでも聞いていたく感じます。
『グリーンスリーヴズ/イギリス民謡集」
トラック1:日曜日には17歳
最初はフルートとバイオリンによって奏でられ、やがてオーケストラの各部門に移動します。
とくにトリオの部分が効果的で魅力ある音源です。別の曲でも説明しましたが、弦楽器の分析力が高いです。きちんとボーイングのアップダウンがわかります。その弦に対して弓の強弱まで分析できてしまうのはすごいと感じられました。なので、少しでもミスがあるとそれまで分かってしまう。それは各部門も同じことで、全体の表現が良く伝えられるスピーカーということが良く分かりました。
『Europakonzert 2010 Oxford-WAGNER/ELGAR/BRAHMS [Blu-ray]』
トラック7:Un poco sostenuto-Allegro
2010年4月1日にsheldonian theatreで収録されたオーケストラです。
ベルリンフィルにはコンマスの樫本大進氏や指揮がダニエル・バレンボイム氏がおり、魅力あふれる演奏が楽しめます。
最初のティンパニの音、静けさの中にダイナミックな弾む傾向がリアリティさを感じます。
オスティナートのように、ヴァイオリンやチェロ旋律と木管とホルン、ヴィオラの交差具合が音場豊かに聞こえます。
静けさ細かな部分に入ると、細部の技巧が技巧としてではなく、表現として現れ奏でてくれます。
指揮者に対しての一体感が気持ちよく表現されます。これは見いていて圧巻でした。
『DEEN at 武道館 2016 LIVE JOY SPECIAL ~Ballad Night~[Blu-ray]』
トラック9:記憶の影
ちょっと不満の感じました。音場や楽器のセパレート感はもちろん表現されますが、S-1は乾いた傾向にある音色なのでリアリティが味わえません。
日本のライブ会場も割合と湿度が低い方だが海外と比べると高い。そこでの再現性はS-1だと難しいのかもしれないと感じました。
むしろここは、艶っぽいスピーカーの方が合う印象です。また電子楽器系も弦楽器をならした時と比べればちょっと物足りないと感じました。もちろんアーティストは最高ですよ!!!
『君のいる町 Vol.6[Blu-ray]』
トラック9:記憶の影
アニメの試聴にも少し向きません。もう少し何かが欲しいと感じさせられました。やっぱり乾いた音が気になります。アニメーションとかはもう少し艶っぽさが欲しいと感じます。人間はたんぱく質でできており、やはり乾いた傾向で聞くと違和感が感じてしまいます。ただ艶っぽさが欲しければアンプで調整をすれば改善されるかもしれません。
ちょっと不満の感じました。音場や楽器のセパレート感はもちろん表現されますが、S-1は乾いた傾向にある音色なのでリアリティが味わえません。
日本のライブ会場も割合と湿度が低い方だが海外と比べると高い。そこでの再現性はS-1だと難しいのかもしれないと感じました。
むしろここは、艶っぽいスピーカーの方が合う印象です。また電子楽器系も弦楽器をならした時と比べればちょっと物足りないと感じました。もちろんアーティストは最高ですよ!!!
総評
クラシックは何を聞いてもある程度なってくれるほど万能ですが、それ以外になると相性が良い場合もあればそうでもない場合もありました。『カードキャプターさくら ― オリジナル・サウンドトラック 3』のトラック14:友へが聴きごたえあったのに、アニメやライブになればちょっと物足りなさを感じてしまうのが、微妙な所でした。このあたりは機材でチューニングすればある程度対策はできると思います。
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